ポーランド旅行前に知っておきたい!基本情報&最新ガイド

Poland

ポーランド旅行を考えている場合、ポーランドの基本を押さえておきましょう。

ポーランドの基礎知識

正式国名
日本語: ポーランド共和国
ポーランド語: Rzeczpospolita Polska(ジェチュポスポリタ・ポルスカ)
英語: Republic of Poland
首都
ワルシャワ(Warsaw)
面積
31万2679km²。日本の面積の約4/5の大きさです。
人口
約3,770万人(2025年6月現在)
政治体制
共和制。国家元首は直接投票によって選ばれる大統領ですが、あくまで象徴的存在で、政治の実権は首相にあります。立法府は、セイム(議会)とセナト(元老院)の二院制議会(Zgromadzenie Narodowe)。
2004年5月1日に欧州連合 (EU) に加盟。
民族構成
人口の約97%がポーランド人(カシュープ人やグラル人を含む)。かつては多民族国家であり、文化的にそのなごりが見られます。
言語
国語・公用語はポーランド語。ポーランド語はスラヴ語派西スラヴ語群に属する言語で、チェコ語、スロヴァキア語、上ソルブ語、下ソルブ語などと同じ言語グループに属しています。表記は、12世紀に導入したラテン文字のアルファベットを用いています。
宗教
伝統的にカトリック教徒が多数を占めていますが、近年は信仰を持たない人の割合が増加傾向にあります。
国旗
ポーランドの国旗
上半分が白、下半分が赤の水平二色旗です。ポーランドの伝説的建国者レヒが、夕日を背景に飛ぶ白鷲を見て紋章にした由来があります。19世紀の独立運動の中、白は共和国の尊厳を、赤は自由を表すものとされ、1919年に国旗として定められています。
国歌
『ドンブロフスキのマズルカ』(ポーランド語: Mazurek Dąbrowskiego)。歌の出だしが「まだポーランドは滅びていない」で始まることから、『ポーランドは未だ滅びず』(Jeszcze Polska nie zginęła)とも呼ばれています。
ポーランド共和国の国歌の詳細・歌詞・視聴
国花
パンジー(Pansy)の花
公式に定められた国花はありませんが、赤いケシやヤグルマギクが慣習的に国を象徴する花とされています。
時差
ポーランドは中央ヨーロッパ時間(CET)を採用しており、日本より8時間遅れています(日本が正午の時、ポーランドは午前4:00)。
また、ポーランドはサマータイムを採用しているため、サマータイム期間中は、日本との時差は7時間となります(日本が正午の時、ポーランドは午前5:00)。
2025年のサマータイム期間は2025年3月30日(日)〜2025年10月26日(日)までです。

ポーランド旅行の基本情報

入出国/パスポート/ビザ
【パスポート】ポーランドあるいはシェンゲン加盟国領内からの出国予定日より3ヶ月以上の有効残存期間があることが必要です。
なお、シェンゲン協定実施国間の入出国は国内移動と同様に扱われ、入出国時に税関審査がありません。日本など協定加盟国以外から入国する場合は、最初に到着した協定加盟国の空港で入国、税関審査を受けます。
【ビザ】日本国民の場合、90日以内の観光目的滞在は原則として不要ですが、2026年より導入が予定されているETIAS(欧州渡航情報認証制度)の事前申請が必要となる可能性があります。最新の情報を随時ご確認ください。
※ビザ・パスポート等の情報は、予告なく変更されることがあります。必ず大使館、領事館、旅行会社でご確認ください。
電圧/電源プラグ
電圧は230V、周波数は50Hz。日本国内用の電化製品はそのままでは使えないため、変圧器が必要です。
プラグの形状は、丸2ピンのCタイプ、または丸2ピンにアースの穴が付いたEタイプや、Fタイプが一般的です。
ビデオ方式/DVD方式
ポーランドのテレビ、ビデオの出力方式はPAL方式。一方、日本はNTSC方式のため、ポーランドで購入したDVDソフトは、日本の一般的なビデオ・プレイヤーやDVDプレーヤーで見ることはできません(PAL対応機種なら可)。
DVD内蔵パソコンは通常PAL出力対応のため、DVDソフトの地域コード(Region Code)が日本と同じ「2」ならば、再生することができます。
ブルーレイの場合は、ヨーロッパの地域コードが「B」であることに対して、日本の地域コードは「A」と、異なるため、一般的なブルーレイプレーヤーでは再生できません。
ポーランドの水道水はEUの基準を満たしており、大都市では安全に飲むことができます。ただし、硬水であるため、お腹が弱い方はミネラルウォーターの利用がおすすめです。炭酸入りのガゾヴァナ(gazowana)と、炭酸無しのニェガゾヴァナ(niegazowana)があります。
ビジネスアワー
一般的な営業時間の目安は以下の通りです。
【銀行】平日08:00~17:00。通常、土・日曜は休業ですが、一部の銀行は土曜の午前中も営業。
【デパート/ショップ】一般的なショップは、平日10:00~11:00ごろに開店し、18:00~19:00ごろ閉店。土曜は~13:00、日曜・祝日は休業。デパートは通常、10:00~20:00、スーパーは9:00~21:00。
【レストラン】11:00~23:00が一般的。
基本マナー
レディー・ファーストが根付いています。交通機関の乗り降りやショップなどに出入りする際は、レディー・ファーストを心がけましょう。また、高齢者への配慮も基本です。
【トイレ】公共の場所にあるトイレは基本、有料です。使用料は1~3zl。
貨幣
通貨単位はズウォティ(zloty / zl)。補助通貨としてグロシュ(grosz / gr)があります。1zl=100gr。
紙幣は10zl、20zl、50zl、100zl、200zlの5種類。

硬貨は1gr、2gr、5gr、10gr、20gr、50gr、1zl、2zl、5zlの9種類。

1zl(ズウォティ)≒38.01円(2025年8月現在)。
チップについて
レストランやホテルなどの料金にはサービス料が含まれていることもあります。常にチップを払う必要はありません。あくまで快適なサービスを受けたと思っら、チップを払いましょう。
【タクシー】おつりをあげる程度が目安。
【レストラン】高級レストランでサービスが良かった時は、料金の10%程度が目安。
【ホテル】ベルボーイやルームサービスなどは、1回につき3zlが目安。
税金
ほとんどの商品には、PTU(VAT)と呼ばれる付加価値税がかかっています。標準税率は23%ですが、食品や書籍などには8%や5%の軽減税率、一部の商品には0%の税率が適用される場合があります。
EU滞在が3ヵ月未満の旅行者の場合、所定の手続きをすることで税金が還付されます。払い戻し額は購入した商品の税率によって異なります。詳しくは現地でご確認ください。
郵便
郵便局は、ポチュタ・ポルスカ(Poczta Polska)と呼ばれ、営業時間は平日の8:00〜18:00が一般的です。主要な駅やショッピングモール内の郵便局は営業時間が長い場合があります。
【郵便料金】日本への郵便料金は、書留や速達など郵送方法によって異なります。料金は変更される可能性があるため、最新の情報は現地でご確認ください。