イタリア旅行前に知っておきたい!基本情報&最新ガイド

イタリアの基本知識
- 正式国名
- 日本語: イタリア共和国。通称、イタリア
イタリア語: Repubblica Italiana (レプッブリカ・イタリアーナ)
英語: Italian Republic
- 首都
- 日本語: ローマ
イタリア語: Roma
英語: Rome
- 面積
- 30万2780km2(世界69位)。日本の約80%ほどの大きさです。
- 人口
- 約5,890万人(2024年推定)
- 政治体制
- 共和制。国家元首である大統領は間接選挙で選ばれ、任期は7年。首相は、大統領が指名し、議会が承認する仕組みです。議会は上院に当たる元老院と、下院にあたる代議院の二院制。
- 民族構成
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ラテン系を中心に、ケルト系、ゲルマン系、ギリシャ系などの混成民族であるイタリア人が大半を占めています。ヨーロッパにおける有数の移民受入国で、多くの外国籍住民が暮らしています。
- 言語
- 公用語はイタリア語。
- 宗教
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カトリックが多数を占めていますが、近年は無宗教者や他の信仰を持つ人々も増え、多様な宗教観が共存しています。
- 国旗
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緑、白、赤の縦縞の三色旗です。イタリア三色旗(Tricolore italiano)や三色旗(トリコローレ、Tricolore)とも呼ばれます。一般的に、緑は「国土」、白は「雪・正義・平和」、赤は「愛国者の血・熱血」という意味ですが、フランス国旗を由来とするため、緑は「自由」(フランス国旗の青を置き換えたもの)、白は「平等」、赤は「友愛(博愛)」を表していると解釈されることもあります。
- 国歌
- マメリの讃歌(イタリア語:Inno di Mameli)
イタリア共和国の国歌「マメーリの賛歌」の解説・歌詞・視聴
- 国花
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公式に定められた国花はありませんが、デージー(Bellis perennis)が慣習的に国を象徴する花とされています。これは、かつてのイタリア王国の国王ウンベルト1世の后の名マルゲリータに因んでいます。
- 時差
- イタリアは中央ヨーロッパ時間(CET)を採用しており、日本との時差は8時間です。日本が正午の時、イタリアは午前4:00です。
また、イタリアはサマータイムを採用しているため、サマータイム期間中の日本との時差は7時間。日本が正午の時、イタリアは午前5:00となります。
サマータイム期間は2025年3月30日(日)〜2025年10月26日(日)までです。
イタリア旅行の基本情報
- 入出国 / パスポート / ビザ
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【パスポート】観光目的の場合、入国時に滞在日数+3ヵ月以上の有効残存期間が必要です。
なお、シェンゲン協定実施国間の入出国は国内移動と同様に扱われ、入出国時に税関審査がありません。日本など協定加盟国以外から入国する場合は、最初に到着した協定加盟国の空港で入国、税関審査を受けます。
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【ビザ】日本国民の場合、90日以内の観光目的滞在は原則として不要ですが、2026年より導入が予定されているETIAS(欧州渡航情報認証制度)の事前申請が必要となる可能性があります。最新の情報を随時ご確認ください。
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※ビザ・パスポート等の情報は、予告なく変更されることがあります。必ず大使館、領事館、旅行会社でご確認ください。
- 電圧 / 電源プラグ
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標準は220V、周波数は50Hz。日本国内用の電化製品はそのままでは使えないので、変圧器が必要です。
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プラグの形状は、Cタイプやイタリア独自のLタイプが一般的です。
- ビデオ方式 / DVD方式
- イタリアのテレビ、ビデオの出力方式はPAL方式のため、イタリアで購入したDVDソフトを日本の一般的なビデオ・プレイヤーやDVDプレーヤーで見ることはできません。DVD内蔵パソコンは、通常PAL出力対応なので、再生することができます。
- 水
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イタリアの水道水は、日本の水道水に比べて石灰分が多く含んでいますが、そのまま飲んでも通常は大丈夫です。気になる人はミネラルウォーターを。イタリアのミネラルウォーターには、炭酸入り(`con gas`または`frizzante`)と炭酸なし(`senza gas`または`naturale`)があります。スーパーで500mlが€0.3~1程度です。
- ビジネスアワー
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ショップやレストランは店によって異なり、夏のバカンスシーズンなど長期休暇を取る店も多くあります。店や都市によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
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【銀行】 月~金曜8:30~13:30、15:00〜16:00。土・日曜、祝日は休業。銀行によって異なります。
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【デパート】 月~土曜10:00~20:00、日曜、祝日は休業するところが多いです。
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【ショップ】 月~土曜10:00~19:00頃。昼休みを取る店もあり、日曜、祝日は休業する店が多くあります。
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【カフェ】 8:00~24:00頃
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【レストラン】 昼12:00~15:00、夜19:00~24:00頃。日曜、祝日は休業する店もあります。
- 基本マナー
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【飲酒】 最低飲酒年齢は18歳です。レンタカーのレンタル資格は、HertzもAvisも21歳以上(車種によっては例外も)です。
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【喫煙】 駅、飲食店など公共の閉じられた空間での喫煙は全面禁止です。違反者には罰金があります。なお、イタリアには喫煙の最低年齢を定める法律は特にありません。
- 通貨 / 貨幣
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ユーロ (€、EUR)。補助通貨単位はセント/チェンテージモ(Cent / centesimo)。
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紙幣は€500、€200、€100、€50、€20、€10、€5。
硬貨は€2、€1、50セント、20セント、10セント、5セント、2セント、1セント。硬貨の表面はEU共通デザインで、裏面はコロッセオなどが入ったイタリア独自のデザインです。
1ユーロ≒160.00円(2025年8月現在)です。為替レートは日々変動しますので、最新の情報をご確認ください。
- チップについて
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レストランやホテルなどの料金は、サービス料が含まれているため、チップの必要はありません。快いサービスを受けてチップを払いたいと思った時は、どうぞ。
【ホテル】ポーターやルームサービスは€1〜5。
【タクシー】料金の約10%が目安です。
【トイレ】係員が一律に徴収する場合や、机にお皿を置いて0.5~1ユーロほどのチップをおいて置くようなトイレもあります。また、入口のゲートに指定料金を投入する無人タイプのトイレもあります。
- 税金
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ほとんどの商品に「IVA」と呼ばれる付加価値税が4~22%かかっています。また、EU以外の居住者が1つの店舗で€154.95以上の買い物をした場合、手数料などを引いた税金が還付されます。ショッピングを楽しんで帰国する時には、忘れずに手続きを!
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ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアなどの主要都市では、滞在税が課せられます。料金はホテルのランクや宿泊日数などにより異なり、変動します。また、ヴェネツィアでは、特定の期間に日帰りで旧市街に入る際に「入島税」が課される場合があります。
- 郵便
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【郵便局の営業時間】 月~土曜の8:00~19:00、土曜9:00~13:00。日曜、祝日は休業。局によって異なります。
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【郵便料金】 日本への郵便料金は、ハガキまたは20gまでの封書で€3.60です。これ以上の重さや速達などのサービスを利用する場合は、料金が異なります。詳細はイタリア郵便(Poste Italiane)の公式ウェブサイトでご確認ください。Postapriority Internazionale