オランダの祝祭日・休日について
オランダでは、祝日に美術館、博物館、他スーパーマーケットやレストランもお休みになる所があります。
出かける前に、お目当ての場所が休業しているかどうか確認しましょう。
さて、オランダでは、国が定めた祝日は、1年を通じて11日しかありません。
新年の元旦、オランダ国王の日、解放記念日の3つの祝日を除くと、他の全てはキリスト教関連の祝日です。
そのため、一般の日本人には多少、馴染みのないものがあります。しかも、その多くが毎年、日付が変わる「移動祝日」です。
これは、キリスト教における最重要祝日・復活祭(イースター)が「春分の日以降の満月の次の日曜日」と決められているためです。
多くのキリスト教の行事・典礼が、復活祭を起点として日にちを数えるため、「移動祝祭日」となります。
なお、オランダの祝日は日本に比べると少ないですが、代わりにロングバケーションがあります。
また、オランダの学校のお休み(春休み、夏休み、秋休み)は、北部・中部・南部によって、少しずつ期間をズラしています。こうして移動・交通期間の混雑を避けるよう工夫しています。
日本とオランダとの時差、サマータイム
オランダは中央ヨーロッパ時間(CET)を採用しており、日本との間に-8時間の時差があります。
日本の午後17:00がオランダの午前09:00となります。
また、オランダはサマータイムを採用しているため、サマータイム期間中の日本との時差は-7時間となります。
つまり、日本の午後16:00がオランダの午前09:00となります。
2023年にサマータイムが実施されるのは2023年3月26日(日)~2023年10月29日(日)の期間です。
正確には2023年3月24日(日)2時0分に時計の針を1時間進めて3時0分にします。そして2023年10月29日(日)3時0分に時計の針を1時間戻して2時0分にします。
2023年オランダの祝日/休日/記念日/イベント/お祭りカレンダー
※赤字が国が定めたオランダ全土の祝日です。
- 2023年1月1日(日)元旦 / Nieuwjaarsdag
- オランダでは、大晦日からカウントダウンが始まり、年が明けるといたるオランダ各地で花火を打ち上げてお祝いします。
- 2023年4月7日(金)聖金曜日 / Goede vrijdag
- 復活祭の前の金曜日にあたり、「受難日」「受苦日」とも呼ばれます。イエス・キリストの受難と死を記念する日で、カトリック教会では福音書の記述をもとにイエスの受難を思い起こす特別な典礼や祈りが行われます。
- 2023年4月9日(日)復活祭(イースター)/ Eerste Paasdag
- 復活祭は、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に蘇ったことを記念する日で、キリスト教の典礼暦における最重要祝日です。復活祭は、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に祝うため、年によって日付が変わる移動祝日です。イースターマーケットやイースターの祭りも催されます。
- 2023年4月10日(月)復活祭の月曜日 / Tweede Paasdag
- 復活祭の翌日の月曜日は、いわゆるイースター・マンデーとして祝日扱いとなります。
- 2023年4月27日(木)国王の日(国王誕生日)/ Koningsdag
-
国王の日は、オランダにおける最大規模の国家的行事の日です。国中がオレンジ一色に染まり、子どもたちは特別な歌を歌い、人々は昔のダンスやクラフトを披露して祝います。
1949年から、ベアトリクス元女王の誕生日である4月30日が「女王の日」でしたが、2013年4月30日に、1890年以降初めて男性の君主、ウィレム=アレクサンダーが即位。これを受けて4月27日のウィレム=アレクサンダーの誕生日が「国王の日」となっています。 - 2023年5月4日(木)追悼の日 / Bevrijdingsdag
- 毎年5月4日は、第二次世界大戦や紛争で命を落とした兵士・市民を追悼する日です。
- 2023年5月5日(金)解放記念日(独立記念日)/ Bevrijdingsdag
-
1945年にドイツ軍の占領から解放されたことを祝う日です。アムステルダムを始め12の州都で、盛大にお祝いします。ことに1945年にドイツ軍が降伏した町、ワーニンゲンでの解放記念の祝典が有名です。
解放記念日は5年に1度、祝日となります。次回、祝日となるのは2025年です。 - 2023年5月14日(日)母の日 / Moederdag
- オランダでは、日本と同じく5月の第2日曜日が「母の日」となっています。
- 2023年5月18日(木)キリスト昇天祭 / Hemelvaartsdag
- 復活祭から数えて6回目の日曜日後の木曜日にキリストが昇天したことを祝う日です。キリスト教カトリックの典礼暦の中では最も大きな祝いの一つで、教派を超えて広範に祝われます。
- 2023年5月28日(日)聖霊降臨祭 / Eerste Pinksterdag
- 復活祭から7週間目の日曜日、イエスの復活・昇天後、祈っていた120人の信徒たちの上に神からの聖霊が降ったことを記念する祝日です。日本では五旬節、五旬祭とも呼ばれています。日曜と翌日の月曜の2日間にわたって祝います。
- 2023年5月29日(月)聖霊降臨祭の翌日 / Tweede Pinksterdag
- 聖霊降臨祭翌日の月曜日も祝日となります。
- 2023年6月18日(日)父の日 / Vaderdag
- オランダでは、日本と同様、毎年6月の第3日曜日が父の日となっています。
- 12月6日(水)聖ニコラス記念日 / Sinterklaas
- キリスト教の主教(司教)・神学者である聖ニコラス(270年頃~345年または352年12月6日)を記念する日です。祝日ではありませんが、 多くの家庭で子供たちにプレゼントをあげる習慣があります。
- 2023年12月25日(月)クリスマス / kerstdag
- クリスマスは、オランダでは12月25日と26日の2日間に渡ってお祝いします。多くの会社は1週間ほどクリスマス休暇を取ります。クリスマスは家族と過ごすスタイルが一般的です。ショップやレストラン、観光施設の多くはお休みとなります。
- 2023年12月26日(火)第2クリスマス / Tweede kerstdag
- 12月26日もクリスマス第2日として祝日となります。クリスマスの翌日、教会が貧しい人たちのために寄付を募ったクリスマス・プレゼントの箱 (box) を開ける日だったことから、いわゆる「ボクシング・デー」と呼ばれている日です。