2025年版スイスの祝日・休日・記念日カレンダー

Swiss

スイスの祝祭日・休日について

スイス連邦全土が休みとなる国民の祝日は、8月1日の「スイス建国記念日」(独:Nationalfeiertag Schweiz、仏:Fête nationale Suisse)のみです。

その他の祝日は、26ある州(カントン)が、それぞれ1年に8日まで自由に制定できる仕組みになっています。

スイス連邦は26の州(カントン)から構成されています(そのうち6つは準州と呼ばれています)。26のカントンは、それぞれ独自の憲法、議会、政府、裁判所を持ち、スイス連邦憲法で規定されている連邦政府の権利以外については、各カントンの政府が担当します。

結果として2025年にスイス全土の州で共通して祝日となる日は、建国記念日に加えて、1月1日(水)新年元日(独:Neujahrstag、仏:Nouvel an)、5月29日(木)のキリスト昇天祭(独:Christi Himmelfahrt 、仏:Ascension)、12月25日(木)クリスマス(独:Weihnachten、仏:Noël)です。

日本とスイスとの時差、サマータイム

スイスは中央ヨーロッパ時間(CET)を採用しており、日本との間に-8時間の時差があります。日本の午後17:00がスイスの午前09:00となります。

また、スイスはサマータイムを採用しているため、サマータイム期間中は、日本との時差が-7時間となります。

2025年にサマータイムが実施されるのは2025年3月30日(日)~2025年10月26日(日)の期間です。

正確には2025年3月30日(日)2時0分に時計の針を1時間進めて3時0分にします。そして2025年10月26日(日)3時0分に時計の針を1時間戻して2時0分にします。

スイスの街角風景

2025年スイスの祝日カレンダー:州(カントン)ごとの祝日

2025年1月1日(水)新年元日(ドイツ語:Neujahrstag / フランス語:Nouvel an)
すべての州が祝日としています。
2025年1月2日(木)ベルヒトルドの日(Berchtoldstag / Berchtold’s)
祝日となる州:アールガウ州、ベルン州、フリブール州、グラールス州、ジュラ州、ルツェルン州、オプヴァルデン州、シャフハウゼン州、トゥールガウ州、ヴォー州。
2025年1月6日(月)公現祭/エピファニー(Heilige Drei Könige / Épiphanie)
東方の三博士が幼子イエスを訪れ、礼拝したことを記念するキリスト教の祭日です。「公現祭」「主顕節」とも呼ばれます。
祝日となる州:グラウビュンデン州、ルツェルン州、シュヴィーツ州、ティチーノ州、ウーリ州。
2025年3月1日(土)共和国記念日(Tag der Republik / Jour de la République)
1848年に新憲法が制定され、中央政府を持つ連邦国家が成立。他の州と同様、ヌーシャテル州が共和国となった日を記念する祝日です。
祝日となる州:ヌーシャテル州。
2025年3月19日(水)聖ヨセフの日(Josefstag / Fête de la Saint Joseph)
イエス・キリストの養父である聖ヨセフの祝日。
祝日となる州:グラウビュンデン州、ルツェルン州、ニートワルデン州、シュヴィーツ州、ティチーノ州、ウーリ州、ヴァレー(ヴァリス)州。
2025年4月3日(木)ネーフェルザー・ファルト(Näfelser Fahrt / Voyage à Näfels)
1388年にハプスブルク家のオーストリア侵略者に対してグラールス州とスイス全体が勝利したことを記念する祝日です。毎年4月の第1木曜日にお祝いします。
祝日となる州:グラールス州。
2025年4月18日(金)聖金曜日(Karfreitag / Vendredi Saint)
復活祭の前の金曜日にイエス・キリストの受難と死を記念する日です。日本では「受難日」「受苦日」とも呼ばれています。
祝日となる州:ティチーノ州、ヴァレー(ヴァリス)州を除く全ての州。
2025年4月20日(日)復活祭(Paques / Ostersonntag)
復活祭(イースター)は、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目によみがえったことを記念する日で、キリスト教の典礼暦における最重要日です。復活祭は、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に祝うため、年によって日付が変わります。
2025年4月21日(月)復活祭後の月曜日(Ostermontag / Lundi de Paques)
復活祭の翌日の月曜日は、いわゆるイースター・マンデーとして多くの州で祝日となっています。
祝日となる州:ヌーシャテル州、ソロトゥルン州、ヴァレー(ヴァリス)州、ツーク州を除く全ての州。
2025年5月1日(木)メーデー(Maifeiertag / Fete du Travail)
毎年5月1日は、世界各地で春の訪れを祝う日、あるいは労働者による祭典の日となっています。
祝日となる州:バーゼル=ラント準州、バーゼル=シュタット準州、ジュラ州、ルツェルン州、ヌーシャテル州、シャフハウゼン州、ソロトゥルン州、トゥールガウ州、ティチーノ州、チューリッヒ州。
2025年5月29日(木)キリスト昇天祭(Christi Himmelfahrt / Ascension)
復活祭から数えて6回目の日曜日後の木曜日にキリストが昇天したことを祝う祝祭日です。
祝日となる州:全ての州。
2025年6月8日(日)聖霊降臨祭 / ペンテコステ(Pfingstmontag / Lundi de Pentecôte)
復活祭から7週間目の日曜日、イエスの復活・昇天後に祈っていた120人の信徒たちの上に神からの聖霊が降ったことを記念する日です。日本では五旬節、五旬祭とも呼ばれています。
2025年6月9日(月)ペンテコステ後の月曜日 / 聖霊降臨祭(Pfingstmontag / Lundi de Pentecôte)
聖霊降臨祭翌日の月曜日は、英語では「Whit Monday」と呼ばれる日です。ほとんどの州で祝日となっています。
祝日となる州:ヌーシャテル州、ソロトゥルン州、ヴァレー(ヴァリス)州、ツーク州を除く全ての州。
2025年6月19日(木)聖体祭(コルプス・クリスティ)/ Fronleichnam / Fête du Corpus Christi
聖体をあがめるカトリックの祝日です。
祝日となる州:アッペンツェル・アウサーローデン州、バーゼル=ラント準州、バーゼル=シュタット準州、ベルン州、ジュネーヴ州、グラールス州、ヌーシャテル州、シャフハウゼン州、ザンクト・ガレン州、トゥールガウ州、ヴォー州、チューリッヒ州を除く全ての州。
2025年6月23日(月)ジュラ独立記念日(Jura-Unabhängigkeitstag / Fête de l’indépendance du Jura)
1974年、ベルン州から分離してスイスで最も新しい州・ジュラ州が成立したことを記念する祝日です。
祝日となる州:ジュラ州。
2025年6月29日(日)聖ペテロとパウロの日 / St.Peter and Paul
イエス・キリストの伝道活動に同行した使徒のうちの二人、シモン・ペトロとタルソのパウロの殉教を記念する祝日です。
祝日となる州:グラウビュンデン州、ティチーノ州。
2025年8月1日(金)建国記念日 / ナショナルデー(Bundesfeiertag / Fête de la Confédération)
1291年8月1日、ウーリ、ウンターヴァルデン(現在のオプヴァルデンとニトヴァルデン)、シュヴィーツの3つの州の代表がフィアヴァルトシュテッテ湖のほとりにあるリュトリに集まり同盟の誓いを交わした日がスイス連邦の始まりの日とされています。スイス各地で大小さまざまのイベントが開催されます。
スイス全土の祝日。
2025年8月15日(金)聖母被昇天祭(Mariä Himmelfahrt / Jour d’hypothèse
聖母マリアがその人生の終わりに肉体と霊魂を伴って天国にあげられた事を記念する、カトリックの祝日です。1950年に当時のローマ教皇ピオ12世によって正式に教義とされています。
祝日となる州:アールガウ州、アッペンツェル・インナーローデン州、フリブール州、ジュラ州、ルツェルン州、ニトヴァルデン州、オプヴァルデン州、ゾロトゥルン州、シュヴィーツ州、ティチーノ州、ウーリ州、ヴァレー(ヴァリス)州、ツーク州。
2025年9月11日(木)ジュヌヌヴォワ(Jeûne genevois)
「ジュヌヌヴォワ(Jeûne genevois)」は、「ジュネーブ断食」を意味する言葉です。中世後期からの伝統である断食日に基づいており、9月の第1日曜日の後の木曜日に設定されています。現在は宗教的な断食の要素はありませんが、ジュネーブ州の銀行、企業、お店の多くは閉まります。
祝日となる州:ジュネーブ州。
2025年9月22日(月)聖モーリス(St Mauritius)
勇気、忠誠、信仰の象徴として崇められているカトリックの聖人、聖モーリス(Saint Maurice)を記念する日です。アッペンツェル・インナーローデン州の守護聖人で、この日は特別なミサや宗教行事が行われます。
祝日となる州:アッペンツェル・インナーローデン州。
2025年9月25日(木)ブラザー・クラウス祭(Brother Klaus Festival)
15世紀の紛争における平和的な調停者として尊敬されているスイスの守護聖人の一人、Brother Klaus(ニクラウス・フォン・フリューエ)を記念する祝日です。オプヴァルデン州では、地元の伝統的な行事が行われ、村や町のコミュニティが集まる特別な日となっています。
祝日となる州:オプヴァルデン州。
2025年11月1日(土)万聖節 / 諸聖人の日(Allerheiligen / Toussaint)
カトリック教会の祝日の一つで、全ての聖人と殉教者を記念する祝日です。
祝日となる州:アッペンツェル・アウサーローデン州、バーゼル・ラント州、バーゼル・シュタット州、ベルン州、ジュネーブ州、グラウビュンデン州、ヌーシャテル州、シャフハウゼン州、トゥールガウ州、ヴォー州、チューリッヒ州を除く全ての州。
2025年12月8日(月)聖母の無原罪の御宿りの祭日(Mariä Empfängnis / Saint-Étienne)
聖母マリアが主イエスを身籠ったとされる日。日本では「無原罪の御宿りの日」とも呼ばれ、世界中のカトリック教国で祝日となっています。
祝日となる州:アールガウ州、アッペンツェル・インナーローデン州、フリブール州、グラウビュンデン州、ルツェルン州、ニートワルデン州、オプワルデン州、シュヴィーツ州、ティチーノ州、ウーリ州、ヴァレー(ヴァリス)州、ツーク州。
2025年12月24日(水)クリスマス(Weihnachtstag / Noël)
スイス全土の州で祝日となっています。
2025年12月25日(木)クリスマス・イブ(Heiligabend / la veille de Noël)
祝日となる州:グラールス州。
2025年12月26日(金)聖ステファノの祝日(Stephanstag / Saint-Étienne)
キリスト教の最初の殉教者である聖ステファノを記念する祝日です。
祝日となる州:ジュネーブ州、ジュラ州、ヌーシャテル州、ソロトゥルン州、ヴァレー(ヴァリス)州、ヴォー州、ツーク州を除くすべての州。
2025年12月31日(水)大晦日(Silvester / Réveillon du Nouvel An)
大晦日、スイスでは家族で集まり、ごちそうを食べたりしながら年を越します。グラールス州では祝日となっています。なお、スイスでは、新年をグレゴリオ暦とユリウス暦の両方で祝う人もいます。
祝日となる州:グラールス州。
2025年12月31日(水)復古記念日(Restoration Day)
復古記念日は、ナポレオンの統治と功績によりフランスに占領されたジュネーヴ共和国が1813年に共和国に復古した日を記念する日です。ジュネーブ州でのみ祝われる祝日で、12月31日の朝8時に祝砲を鳴らします。サン・ピエトロ大聖堂では公式の式典が行われ、音楽コンサートも行われます。
祝日となる州:ジュネーブ州。