イタリアへの旅行やビジネス出張を計画する際、現地の祝日や文化的なイベントを事前に把握しておくことは非常に重要です。この記事では、2025年のイタリアの祝日と、旅行者が知っておくべき実用的な情報、そして魅力的なお祭りカレンダーについて詳しく解説します。
イタリアの祝日・休日を理解するための基礎知識
イタリアには、労働者と国民の祝日に関する法律(Legge 27 maggio 1949, n. 260)に基づき、年間で12日間の祝日が定められています。これらは「公的祝日(giorno festivo)」と呼ばれ、ほとんどの公共機関や企業が休みになります。現在の12の祝日という体制は、1977年の法律改正で一部祝日が廃止・再制定されて以降、変わらずに続いています。
宗教的背景と移動祝日
イタリアの祝日の多くはキリスト教(カトリック)に深く根ざしており、典礼暦(キリスト教の暦)に基づいて定められています。特に復活祭(イースター)のような「移動祝日」は、毎年日付が変わります(春分の日以降の最初の満月の次の日曜日)。この日を起点として多くの宗教行事が決まります。なお、聖金曜日は全国的な祝日ではありませんが、翌日のイースター(復活祭)とイースター・マンデーは公的祝日となります。
祝日の過ごし方と知っておきたいこと
日本の国民の祝日に関する法律とは異なり、祝日が週末と重なった場合に振替休日になる制度はありません。また、週休2日制が一般的ですが、土曜日は半日営業や一部店舗が開いていることも多く見られます。
祝日には、商業施設の営業や公共交通機関の運行に影響が生じるため、事前の情報収集が鍵となります。商業施設については、大都市のデパートなどは営業していることが多い一方で、地方の商店やスーパーは休業するところがほとんどです。特に、元旦(1月1日)、メーデー(5月1日)、聖母被昇天祭(8月15日)、クリスマス(12月25日)などの大規模な祝日は、多くの施設が閉まります。また、公共交通機関は運行本数が減ったり、運行時間が変更されたりする場合があります。旅行や移動の計画を立てる際は、現地の情報を事前に確かめておくことをおすすめします。
地方ごとの特別な祝日とお祭りカレンダー
イタリアの祝日は全国共通のものだけではありません。各地方や都市には、その土地の守護聖人を祝う特別な日があり、これを「サン・ジョルノ」と俗に呼ばれています。正式な名称は「守護聖人の祭日(festa del santo patrono)」で、該当する地域の公共機関や銀行、多くの店舗が休みになります。例えば、ローマの聖ペテロと聖パウロの日(6月29日)や、ミラノの聖アンブロージョの日(12月7日)が、それぞれの「守護聖人の祭日」です。
その他にも、イタリアでは歴史的・文化的背景を持つ祭りが年間を通して開催されます。世界的に有名なヴェネツィアのカーニバルや、中世の伝統を今に伝える競馬祭りであるパリオ・ディ・シエナ(Palio di Siena)のほか、ウンブリア・ジャズフェスティバルやナポリの聖ジェンナーロ祭などがあり、これらは訪れる人々にユニークな体験を提供します。
公式情報源の確認
旅やビジネスの計画を立てる際には、最新の情報を参照することをおすすめします。
- イタリアの祝日に関する法律
イタリアの公的祝日は、1949年に制定された「労働者と国民の祝日に関する法律(Legge 27 maggio 1949, n. 260)」で定められており、法律条文はイタリア政府の公式法令データベースNormattivaで確認できます。
イタリアの観光情報
- イタリア政府観光局(ENIT)公式サイト:https://www.italia.it/
- ローマ観光局公式サイト:https://www.turismoroma.it/
- フィレンツェ観光局公式サイト:https://www.feelflorence.it/
- ヴェネツィア観光局公式サイト:https://www.veneziaunica.it/
日本とイタリアとの時差、サマータイム
イタリアは中央ヨーロッパ時間(CET)を採用しており、日本とイタリアの時差は8時間あります。日本はイタリアより8時間進んでいます。日本の午後17:00がイタリアの午前09:00となります。
また、イタリアはサマータイムを採用しているため、サマータイム期間中の日本との時差は7時間となります。
2025年にサマータイムが実施されるのは2025年3月30日(日)~2025年10月26日(日)の期間です。
正確には2025年3月30日(日)2時0分に時計の針を1時間進めて3時0分にします。そして2025年10月26日(日)3時0分に時計の針を1時間戻して2時0分にします。
2025年の祝日・お祭り・イベントカレンダー
以下、2025年の祝日をはじめ、主要な伝統的な祭り、文化的なイベント、スポーツ大会など、イタリアで一年を通して楽しめる主要な催しを月ごとにまとめました。
※赤字がイタリア全土の祝日
※オレンジ色が主要都市の守護聖人の日
- 2025年1月1日(水)元旦 / Capodanno
- イタリアでは、元旦の日を大晦日のパーティーの続きとして、友人たちと食事やワインを楽しみ、花火やパーティなどで賑やかに過ごします。
- 2025年1月6日(月)公現祭(エピファニーア) / Epifania (Befana)
-
新約聖書に出てくる「東方の三博士(三賢者)」が、星に導かれてベツレヘムに到着し、幼子イエスを礼拝したことを記念する祝日です。日本では「三賢者祭り」とも呼ばれています。この日はクリスマス・イルミネーションや飾りの最終日でもあります。
この日には、「ベファーナ」というほうきに乗ったおばあさんの魔女が、良い子にはお菓子やプレゼントを、悪い子には炭を靴下に入れてくれるというユニークな言い伝えがあります。このため、街ではベファーナに扮した人々を見かけることも多く、子どもたちにとってのもう一つのクリスマスのような存在です。 - 2025年1月29日(水)聖コスタンツォの日 / San Costanzo
- ウンブリア州の州都であるペルージャの守護聖人を祝う日です。この日には、伝統的なリング状のお菓子「トルコロ・ディ・サン・コスタンツォ」を食べる習慣があります。街の雰囲気を味わうなら、ぜひお試しください。
2025年2月の祝日と主なイベント
- 2025年2月4日(火)〜8日(土)サンレモ音楽祭 / Festival della canzone italiana di Sanremo
- ユーロビジョン・ソング・コンテストのイタリア代表選考会も兼ねる、国内で最も権威のある音楽祭です。イタリアの音楽界の動向を知ることができ、国民的な一大イベントとして注目を集めます。
- 2025年2月14日(金)聖ヴァレンティーノの日 / Festa di San Valentino
- 3世紀頃、ローマ帝国時代の聖人サン・ヴァレンティーノの日です。出身地のイタリア中部のウンブリア州テルニ(Terni)の守護聖人で、町は祝日となります。現在は「恋人たちが愛を誓う日」、いわゆるバレンタインデーとして世界的なイベントの日になっています。イタリアでは、恋人同士がお互いに様々なプレゼントを贈り合います。特に男性からは、女性に赤いバラを贈る習慣があります。
- 2025年2月18日(火)〜24日(月)ミラノ・ファッション・ウィーク / Milano Fashion Week (FW25-26)
- ファッション界で最も注目されるイベントの一つです。世界中のデザイナー、モデル、ジャーナリストが集結し、ミラノの街全体が最新トレンドと華やかな熱気に包まれます。この時期はファッション好きにとって最高の体験となるでしょう。
- 2025年2月22日(土)〜3月4日(火)謝肉祭 / カーニバル / カルネヴァーレ / Carnevale
- 節制と質素な食事が始まる四旬節前に行われるカトリックの行事です。
-
カーニバルは、特に首都ローマ、そしてベネト州にある水の都・ヴェネツィアで大々的に開催されます。この時期、ヴェネツィアには約300万人の人々が訪れ、華麗なマスクとコスチュームをまとった人々で“街ぐるみの大仮面舞踏会”となり非常に混雑します。最後の週末には、サンマルコ広場の特設舞台で仮面コンテストやダンスイベントが繰り広げられます。
参照:Carnevale di Venezia
2025年3月の祝日と主なイベント
- 2025年3月4日(火)肥沃な火曜日 / マルテディ・グラッソ / Martedì Grasso
- 肥沃な火曜日は復活祭の47日前の火曜日で、謝肉祭の最終日、灰の水曜日の前日に当たります。ご馳走や仮装パーティーを楽しむ日々の最終日を祝います。
- 2025年3月5日(水)灰の水曜日 / Mercoledì delle Ceneri
- カトリックの典礼暦年四旬節の初日(復活祭の46日前)に当たる日で、教会では特別なミサが行われます。前年の復活祭の1週間前に使われた棗椰子(なつめやし)や棕櫚(しゅろ)の枝を燃やした灰を額に十字架の形に塗るという塗布式があります。自らが灰・ちりのような価値のない者である事を思いおこし、主の御前に深くへりくだるという意味があるそうです。
- 2025年3月8日(土)女性の日 / Festa della donna
- 毎年3月8日は国連が定めた「国際女性デー」です。イタリアでは「FESTA DELLA DONNA(女性の日)」として、男性が日ごろの感謝を込めて、母親や妻、同僚女性にミモザの花を贈る習慣があります。
- 2025年3月19日(水)聖ジュゼッペの日 / San Giuseppe / 父の日 / Festa del papà
- イタリアでは、イエス・キリストの養父とされる聖ジュゼッペの日 (San Giuseppe)である3月19日が父の日となっています。この日、ゼッポラ(Zeppole)と呼ばれるドーナツのようなお菓子を食べる習慣があります。
2025年4月の祝日と主なイベント
- 2025年4月13日(日)聖枝祭 / Domenica delle Palme
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復活祭の一週間前の日曜日は、カトリックで「聖枝祭(枝の主日)」と呼ばれる日で、聖週間の始まりを告げる行事が行われます。
イエスのエルサレム入城の際、住民がシュロの葉を振って迎え入れたという故事に因んでいるため、「エルサレム入城の日」とも呼ばれています。 - 2025年4月17日(木)聖木曜日 / Giovedì Santo
- 復活祭前の木曜日にあたる日です。復活祭前の一週間は特別な期間ですが、中でも聖木曜日からの三日間は特に尊重され、特別な典礼や礼拝が行われます。
- 2025年4月18日(金)聖金曜日 / Venerdì Santo
- 復活祭の前の金曜日にあたり、「受難日」「受苦日」とも呼ばれます。イエス・キリストの受難と死を記念する日で、福音書の記述をもとにイエスの受難を思い起こす特別な典礼や祈りが行われます。
- 2025年4月19日(土)〜11月24日(月)ヴェネツィア・ビエンナーレ(美術展) / La Biennale di Venezia
- 100年以上の歴史を持つ世界最大の国際的な現代アートの祭典です。ヴェネツィア市内各所で作品が展示され、世界中のアーティストやアート愛好家が集まります。2025年は美術展が開催される年で、長期間にわたって楽しむことができます。
- 2025年4月20日(日)復活祭 / イースター / Pasqua
- 復活祭(イースター)は、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目によみがえったことを記念する日で、キリスト教の典礼暦における最重要祝日です。春分の日の後、最初の満月の次の日曜日に祝う移動祝日です。
- 2025年4月21日(月)天使の月曜日(パスクエッタ) / Lunedì dell’Angelo (Lunedì di Pasqua, Pasquetta)
- 復活祭の翌日の月曜日は、いわゆるイースター・マンデーとして祝日となります。イタリアでは「天使の月曜日」(パスクエッタ)と呼ばれ、友達や家族と旅行やピクニックに出かける習慣があります。
- 2025年4月25日(金)イタリア解放記念日 / Festa della Liberazione
- イタリアが第二次世界大戦中、ナチス・ドイツとイタリア社会共和国の支配から解放されたことを記念する国民の祝日です。1945年4月25日に北イタリアの主要都市が相次いで解放されたことを受けて制定されました。この日には、各地でパレードや式典が開催され、レジスタンス(抵抗運動)に参加した人々や、戦争で犠牲になった人々に敬意を表します。特にミラノでは大規模なパレードが行われ、多くの市民が参加します。
- 2025年4月25日(金)聖マルコの日 / San Marco
- また、4月25日はベネト州の州都であるヴェネツィアの守護聖人、聖マルコの日で、ヴェネツィアの祝日となっています。
- 2025年4月29日(火)シエナの聖カテリーナの日 / Santa Caterina da Siena
- トスカーナ州シエナ、そしてイタリアの守護聖人、聖カテリーナの日です。聖カテリーナは看護師・病人の守護聖人で、象徴としてユリの花等が用いられてます。シエナの祝日です。
2025年5月の祝日と主なイベント
- 2025年5月1日(木)メーデー / Festa dei lavoratori(Festa del lavoro)
- 毎年5月1日は、世界各地で春の訪れを祝う日、あるいは労働者による祭典が開かれる日です。イタリアでも祝日となります。
- 2025年5月1日(木)~4日(日)アッシジのカレンディマッジォ / Calendimaggio
- ウンブリア州ペルージャ県にある都市アッシジで、毎年5月1日以降の最初の木曜~日曜日に開催される伝統的なお祭りです。14世紀の衣装をまとったパレードや中世の演劇など様々な催しが楽しめます。
- 2025年5月11日(日)母の日 / Festa della mamma
- イタリアでは、日本と同じく5月の第2日曜日が「母の日」となっています。
- 2025年5月13日(火)〜24日(土)カンヌ国際映画祭 / Festival de Cannes
- フランスのカンヌで開催される世界三大映画祭の一つですが、イタリア映画も多数出品されるため、イタリアの映画関係者にとっては非常に重要なイベントです。
- 2025年5月15日(木)聖ウバルドの日 / Sant’Ubaldo
- イタリア中央部ウンブリア州にある街グッビオの守護聖人、聖ウバルドの日です。グッビオの祝日です。
- グッビオでは、巨大ろうそく3本をそれぞれのグループが担ぎ走る「ろうそく祭り」(Corsa dei Ceri)が開催されます。
- 2025年5月18日(日)F1エミリア・ロマーニャ・グランプリ / F1 Emilia Romagna Grand Prix
- イタリアのイモラ・サーキットで開催されるF1世界選手権のレースです。自動車産業が盛んなイタリアでは、F1は非常に人気のあるスポーツです。
- 2025年5月21日(水)聖ゼノの日 / San Zeno
- イタリア北部のヴェネト州にあるヴェローナの守護聖人、聖ゼノの日で、ヴェローナの祝日です。
- 2025年5月29日(木)キリスト昇天祭 / Ascensione di Gesù
- 復活祭から数えて6回目の日曜日後の木曜日にキリストが昇天したことを祝う日です。キリスト教の典礼暦の中では最も大きな祝いの一つで、教派を超えて広範に祝われます。
2025年6月の祝日と主なイベント
- 2025年6月1日(日)ヴェネツィアのセンサ祭り / Festa della Sensa
- ヴェネツィアの歴史を象徴するお祭りで、キリスト昇天祭の翌日の日曜日に開催されます。ドージェ(総督)が海に指輪を投げてヴェネツィアと海の結婚を誓う「海の結婚式」がハイライトです。華やかに装飾された伝統的なゴンドラや歴史的な衣装をまとった人々が運河を行進する様子は非常に見応えがあります。
- 2025年6月2日(月)共和国建国記念日 / Festa della Repubblica
- 第二次世界大戦後の1946年6月2日、イタリアが王政を廃止して共和制に移行したことを国民投票で決定した日です。2001年より祝日に復帰しています。
- イタリア全土で様々なイベントが開催されます。ことにローマでは、軍隊パレードや音楽会等が開催され、盛大にお祝いします。
- 2025年6月8日(日)聖霊降臨祭(ペンテコステ)/ Pentecoste
- 復活祭から7週間目の日曜日に、イエスの復活・昇天後、祈っていた120人の信徒たちの上に、神からの聖霊が降ったことを記念する日です。日本では五旬節、五旬祭とも呼ばれています。
- 2025年6月9日(月)聖霊降臨祭の翌日 / Lunedì di Pentecoste
- トレンティーノ・アルト・アディジェ州では、聖霊降臨祭の翌日が祝日となっています。
- 2025年6月17日(火)聖ラニエーリの日 / San Ranieri
- トスカーナ州ピサの守護聖人、聖ラニエーリの日。ピサの祝日です。
- 2025年6月24日(火)フィレンツェのカルチョ・ストーリコ / Calcio Storico Fiorentino
- トスカーナ州フィレンツェの守護聖人、聖ジョヴァンニ・バッティスタの日(6月24日)に合わせて行われる、中世のサッカーを再現した伝統的なスポーツイベントです。歴史的な衣装を身につけたチームが、力ずくでボールを奪い合う様子は迫力満点で、フィレンツェの熱狂的なお祭りの雰囲気を体験できます。
- 2025年6月24日(火)聖ジョヴァンニ・バッティスタの日 / San Giovanni Battista
- ピエモンテ州の州都トリノ、リグーリア州の州都ジェノヴァ、トスカーナ州の州都フィレンツェなどの守護聖人である聖ジョヴァンニ・バッティスタの日。トリノ、ジェノヴァ、フィレンツェの祝日となっています。
- 2025年6月29日(日)聖ピエトロと聖パオロの日 / San Pietro e San Paolo
- ラツィオ州の州都ローマの守護聖人、聖ピエトロと聖パオロの日。ローマの祝日です。
2025年7月の祝日と主なイベント
- 2025年7月2日(水)シエナの7月のパリオ / Palio di luglio
- トスカーナ州シエナで毎年7月と8月に開催される、中世からの歴史を持つ伝統的な競馬レースです。中世の豪華な衣装をまとったパレードから始まり、街の中心であるカンポ広場で行われるレースは、シエナの人々の情熱を肌で感じられる迫力満点の一大イベントです。
- 2025年7月15日(水)聖ロザリアの日 / Santa Rosalia
- シチリア島北西部に位置するパレルモの守護聖人、聖ロザリアの日。パレルモの祝日です。
- 2025年7月19日(土)ヴェネツィアの救世主の祭り / Festa del Redentore
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ヴェネツィアの救世主の祭りは、もともと16世紀にヨーロッパ全土で猛威を奮ったペストの終息を、主キリストに感謝することに由来するお祭りです。ヴェネツィアの2大年中行事の一つで、毎年7月の第3土曜日に開催されます。
大運河(カナル・グランデ)でレガッタ競争が楽しめ、夜はサン・マルコ広場対岸のジュデッカ島で大々的に花火大会が催されます。
2025年8月の祝日と主なイベント
- 2025年8月10日(日)聖ロレンツォの日 / La notte di San Lorenzo
- 毎年8月10日は「サン・ロレンツォの日」として知られ、この時期に極大を迎えるペルセウス座流星群と重なることから、星空観察のイベントが開催される日として親しまれています。
- 2025年8月15日(金)聖母被昇天祭 / フェラゴスト / Ferragosto
- 聖母マリアがその人生の終わりに、肉体と魂を伴って天国にあげられたことを記念するカトリックの祝日です。起源は古代ローマ時代の「Feriae Augusti(アウグストゥスの祭り)」に遡り、夏期の農作業の疲れを癒すための祭りが由来となっています。現代では、この日から約1週間続く夏期休暇「バカンス」のピークにあたり、イタリア中が休暇ムードに包まれます。多くの商店やレストランが休業し、人々は海辺や山間部で夏を楽しみます。
- 2025年8月16日(土)シエナのパリオ / Palio
- トスカーナ州シエナで毎年7月と8月に開催される、中世からの歴史を持つ伝統的な競馬レースです。中世の豪華な衣装をまとったパレードから始まり、街の中心であるカンポ広場で行われるレースは、シエナの人々の情熱を肌で感じられる迫力満点の一大イベントです。
- 2025年8月27日(水)〜9月6日(土)ヴェネツィア国際映画祭 / Mostra Internazionale d’Arte Cinematografica di Venezia
- 世界最古の国際映画祭であり、カンヌ、ベルリンと並ぶ世界三大映画祭の一つです。世界各国の著名な映画監督や俳優が集まり、新作が上映されます。運河に面したリド島が会場となり、華やかなセレブの姿を見ることができるかもしれません。
2025年9月の祝日と主なイベント
- 2025年9月7日(日)ヴェネツィアのレガッタ / Regata Storica
- 毎年9月の第1日曜日にヴェネツィアで開催される熱狂的なボートレースのお祭りです。かつての海運国家ヴェネツィア共和国を彷彿とさせる、華やかに飾られたゴンドラによる一大パレードが繰り広げられます。ハイライトは、ゴンドリーニと呼ばれる小舟のレース(レガッタ / Regata)です!
- 2025年9月7日(日)F1イタリア・グランプリ / F1 Italian Grand Prix
- 「スピードの殿堂」として知られるモンツァ・サーキットで開催される、F1世界選手権のレースです。
- 2025年9月16日(火)〜22日(月)ミラノ・ファッション・ウィーク / Milano Fashion Week (SS26)
- 世界四大コレクションの一つ、春夏コレクションの発表です。ファッション業界の最新トレンドをいち早く見ることができます。
- 2025年9月19日(金)聖ジェナーロの日 / San Gennaro
- イタリア南部にあるカンパニア州の州都ナポリの守護聖人、聖ジェンナーロの日で、ナポリの祝日です。
2025年10月の祝日と主なイベント
- 2025年10月4日(土)聖ペトローニオの日 / San Petronio
- エミリア・ロマーニャ州の州都であるボローニャの守護聖人、聖ペトローニオの日です。ボローニャの祝日です。
- 2025年10月4日(土)アッシジの聖フランチェスコの日 / San Francesco d’Assisi
- ウンブリア州ペルージャ県にある都市アッシジの守護聖人、聖フランチェスコの日です。アッシジの祝日です。
2025年11月の祝日と主なイベント
- 2025年11月1日(土)諸聖人の日(万聖節) / Tutti i Santi(Ognissanti)
- 全ての聖人と殉教者を記念するカトリックの祝日です。イタリアでは、この日を境にクリスマスシーズンまでを「死者の日(Festa dei Morti)」として、日本のお盆のように、亡くなった家族や友人を偲びます。翌日の11月2日には、家族でお墓参りをして花を供える習慣があり、街中では菊の花が多く見られるようになります。
- また、この日はカトリック教会のすべての聖人を記念する祝日で、教会では特別なミサが行われます。
2025年12月の祝日と主なイベント
- 2025年12月6日(土)聖ニコラの日 / San Nicola
- イタリア南部プーリア州の港湾都市バーリの守護聖人、聖ニコラの日。バーリの祝日です。
- 2025年12月7日(日)聖アンブロージョの日 / Sant’Ambrogio
- 多くの奇跡を起こしたとされるロンバルディア州の州都ミラノの守護聖人、聖アンブロージョの日です。ミラノの祝日です。ミラノ最古の教会であるサンタンブロージョ聖堂はミラノ司教だったアンブロージョが創建した教会です。
- 2025年12月8日(月)聖母の無原罪の御宿り / Immacolata Concezione
- 聖母マリアは、その存在の最初(母アンナの胎内に宿った時)から原罪を免れていたカトリックの教理に基づく祝日です。イタリア各地の大聖堂(ドゥーモ / Duomo)前の広場にはクリスマスツリーが飾られて点灯式が行われ、美しくライトアップされます。
- 2025年12月25日(木)クリスマス / Natale
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カトリックの総本山であるバチカン市国を擁する国イタリアでは、キリスト生誕を祝うクリスマスは年中最大イベントです。
12月に入ると、駅や大きな広場に巨大なクリスマスツリー(Albero di Natale)や華やかなイルミネーションが出現。プレセピオ(Presepio)と呼ばれる「キリスト生誕シーン」をテラコッタ製の人形で再現した模型が飾られ、街全体がクリスマスムード一色になります。
クリスマスの日は家族揃って大切な時間を過ごすため、都会から田舎への帰省ラッシュも起こります。
クリスマスは翌年1月6日の公現祭まで続きます。 - 2025年12月26日(金)聖ステファノの祝日 / Santo Stefano
- キリスト教における最初の殉教者となった聖ステファノを記念する祝日で、クリスマス2連休となります。
- 2025年12月31日(水)大晦日(聖スィルヴェストロの日) / San Silvestro
- 大晦日の日は、33代目のローマ司教だった聖シルヴェストロが西暦335年12月31日に亡くなった日とされています。公的な祝日ではありませんが、市の中心部では花火、コンサート、フェスティバル、ダンス等が催され、ご馳走が並び、聖シルヴェストロの日と大晦日とを組み合わせて、お祝いします。
2026年の祝日・お祭り・イベントカレンダー
※赤字がイタリア全土の祝日
※オレンジ色が主要都市の守護聖人の日
- 2026年1月1日(木)元旦 / Capodanno
- イタリアでは、元旦の日を大晦日のパーティーの続きとして、友人たちと食事やワインを楽しみ、花火やパーティなどで賑やかに過ごします。
- 2026年1月6日(火)公現祭(エピファニーア) / Epifania (Befana)
-
新約聖書に出てくる「東方の三博士(三賢者)」が、星に導かれてベツレヘムに到着し、幼子イエスを礼拝したことを記念する祝日です。日本では「三賢者祭り」とも呼ばれています。この日はクリスマス・イルミネーションや飾りの最終日でもあります。
この日には、「ベファーナ」というほうきに乗ったおばあさんの魔女が、良い子にはお菓子やプレゼントを、悪い子には炭を靴下に入れてくれるというユニークな言い伝えがあります。このため、街ではベファーナに扮した人々を見かけることも多く、子どもたちにとってのもう一つのクリスマスのような存在です。 - 2026年1月29日(金)聖コスタンツォの日 / San Costanzo
- ウンブリア州の州都であるペルージャの守護聖人を祝う日です。この日には、伝統的なリング状のお菓子「トルコロ・ディ・サン・コスタンツォ」を食べる習慣があります。街の雰囲気を味わうなら、ぜひお試しください。
2026年2月の祝日と主なイベント
- 2026年2月7日(土)〜2月17日(火)謝肉祭 / カーニバル / カルネヴァーレ / Carnevale
- 節制と質素な食事が始まる四旬節前に行われるカトリックの行事です。
-
カーニバルは、特に首都ローマ、そしてベネト州にある水の都・ヴェネツィアで大々的に開催されます。この時期、ヴェネツィアには約300万人の人々が訪れ、華麗なマスクとコスチュームをまとった人々で“街ぐるみの大仮面舞踏会”となり非常に混雑します。最後の週末には、サンマルコ広場の特設舞台で仮面コンテストやダンスイベントが繰り広げられます。
参照:Carnevale di Venezia - 2026年2月頃〜 サンレモ音楽祭 / Festival della canzone italiana di Sanremo
- ユーロビジョン・ソング・コンテストのイタリア代表選考会も兼ねる、国内で最も権威のある音楽祭です。イタリアの音楽界の動向を知ることができ、国民的な一大イベントとして注目を集めます。
- 2026年2月14日(土)聖ヴァレンティーノの日 / Festa di San Valentino
- 3世紀頃、ローマ帝国時代の聖人サン・ヴァレンティーノの日です。出身地のイタリア中部のウンブリア州テルニ(Terni)の守護聖人で、町は祝日となります。現在は「恋人たちが愛を誓う日」、いわゆるバレンタインデーとして世界的なイベントの日になっています。イタリアでは、恋人同士がお互いに様々なプレゼントを贈り合います。特に男性からは、女性に赤いバラを贈る習慣があります。
- 2026年2月17日(火)肥沃な火曜日 / マルテディ・グラッソ / Martedì Grasso
- 肥沃な火曜日は復活祭の47日前の火曜日で、謝肉祭の最終日、灰の水曜日の前日に当たります。ご馳走や仮装パーティーを楽しむ日々の最終日を祝います。
- 2026年2月頃〜 ミラノ・ファッション・ウィーク / Milano Fashion Week (FW26-27)
- ファッション界で最も注目されるイベントの一つです。世界中のデザイナー、モデル、ジャーナリストが集結し、ミラノの街全体が最新トレンドと華やかな熱気に包まれます。この時期はファッション好きにとって最高の体験となるでしょう。
2026年3月の祝日と主なイベント
- 2026年3月8日(日)女性の日 / Festa della donna
- 毎年3月8日は国連が定めた「国際女性デー」です。イタリアでは「FESTA DELLA DONNA(女性の日)」として、男性が日ごろの感謝を込めて、母親や妻、同僚女性にミモザの花を贈る習慣があります。
- 2026年3月19日(木)聖ジュゼッペの日 / San Giuseppe / 父の日 / Festa del papà
- イタリアでは、イエス・キリストの養父とされる聖ジュゼッペの日 (San Giuseppe)である3月19日が父の日となっています。この日、ゼッポラ(Zeppole)と呼ばれるドーナツのようなお菓子を食べる習慣があります。
2026年4月の祝日と主なイベント
- 2026年4月5日(日)復活祭 / イースター / Pasqua
- 復活祭(イースター)は、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目によみがえったことを記念する日で、キリスト教の典礼暦における最重要祝日です。春分の日の後、最初の満月の次の日曜日に祝う移動祝日です。
- 2026年4月6日(月)天使の月曜日(パスクエッタ) / Lunedì dell’Angelo (Lunedì di Pasqua, Pasquetta)
- 復活祭の翌日の月曜日は、いわゆるイースター・マンデーとして祝日となります。イタリアでは「天使の月曜日」(パスクエッタ)と呼ばれ、友達や家族と旅行やピクニックに出かける習慣があります。
- 2026年4月25日(土)イタリア解放記念日 / Festa della Liberazione
- イタリアが第二次世界大戦中、ナチス・ドイツとイタリア社会共和国の支配から解放されたことを記念する国民の祝日です。1945年4月25日に北イタリアの主要都市が相次いで解放されたことを受けて制定されました。この日には、各地でパレードや式典が開催され、レジスタンス(抵抗運動)に参加した人々や、戦争で犠牲になった人々に敬意を表します。特にミラノでは大規模なパレードが行われ、多くの市民が参加します。
- 2026年4月25日(土)聖マルコの日 / San Marco
- また、4月25日はベネト州の州都であるヴェネツィアの守護聖人、聖マルコの日で、ヴェネツィアの祝日となっています。
- 2026年4月29日(水)シエナの聖カテリーナの日 / Santa Caterina da Siena
- トスカーナ州シエナ、そしてイタリアの守護聖人、聖カテリーナの日です。聖カテリーナは看護師・病人の守護聖人で、象徴としてユリの花等が用いられてます。シエナの祝日です。
2026年5月の祝日と主なイベント
- 2026年5月1日(金)メーデー / Festa dei lavoratori(Festa del lavoro)
- 毎年5月1日は、世界各地で春の訪れを祝う日、あるいは労働者による祭典が開かれる日です。イタリアでも祝日となります。
- 2026年5月頃 アッシジのカレンディマッジォ / Calendimaggio
- ウンブリア州ペルージャ県にある都市アッシジで、毎年5月1日以降の最初の木曜~日曜日に開催される伝統的なお祭りです。14世紀の衣装をまとったパレードや中世の演劇など様々な催しが楽しめます。
- 2026年5月10日(日)母の日 / Festa della mamma
- イタリアでは、日本と同じく5月の第2日曜日が「母の日」となっています。
- 2026年5月17日(日)ヴェネツィアのセンサ祭り / Festa della Sensa
- ヴェネツィアの歴史を象徴するお祭りで、キリスト昇天祭の翌日の日曜日に開催されます。ドージェ(総督)が海に指輪を投げてヴェネツィアと海の結婚を誓う「海の結婚式」がハイライトです。華やかに装飾された伝統的なゴンドラや歴史的な衣装をまとった人々が運河を行進する様子は非常に見応えがあります。
- 2026年5月頃 カンヌ国際映画祭 / Festival de Cannes
- フランスのカンヌで開催される世界三大映画祭の一つですが、イタリア映画も多数出品されるため、イタリアの映画関係者にとっては非常に重要なイベントです。
- 2026年5月15日(金)聖ウバルドの日 / Sant’Ubaldo
- イタリア中央部ウンブリア州にある街グッビオの守護聖人、聖ウバルドの日です。グッビオの祝日です。
- グッビオでは、巨大ろうそく3本をそれぞれのグループが担ぎ走る「ろうそく祭り」(Corsa dei Ceri)が開催されます。
- 2026年5月頃 F1エミリア・ロマーニャ・グランプリ / F1 Emilia Romagna Grand Prix
- イタリアのイモラ・サーキットで開催されるF1世界選手権のレースです。自動車産業が盛んなイタリアでは、F1は非常に人気のあるスポーツです。
- 2026年5月21日(木)聖ゼノの日 / San Zeno
- イタリア北部のヴェネト州にあるヴェローナの守護聖人、聖ゼノの日で、ヴェローナの祝日です。
2026年6月の祝日と主なイベント
- 2026年6月2日(火)共和国建国記念日 / Festa della Repubblica
- 第二次世界大戦後の1946年6月2日、イタリアが王政を廃止して共和制に移行したことを国民投票で決定した日です。2001年より祝日に復帰しています。
- イタリア全土で様々なイベントが開催されます。ことにローマでは、軍隊パレードや音楽会等が開催され、盛大にお祝いします。
- 2026年6月24日(水)フィレンツェのカルチョ・ストーリコ / Calcio Storico Fiorentino
- トスカーナ州フィレンツェの守護聖人、聖ジョヴァンニ・バッティスタの日(6月24日)に合わせて行われる、中世のサッカーを再現した伝統的なスポーツイベントです。歴史的な衣装を身につけたチームが、力ずくでボールを奪い合う様子は迫力満点で、フィレンツェの熱狂的なお祭りの雰囲気を体験できます。
- 2026年6月24日(水)聖ジョヴァンニ・バッティスタの日 / San Giovanni Battista
- ピエモンテ州の州都トリノ、リグーリア州の州都ジェノヴァ、トスカーナ州の州都フィレンツェなどの守護聖人である聖ジョヴァンニ・バッティスタの日。トリノ、ジェノヴァ、フィレンツェの祝日となっています。
- 2026年6月29日(月)聖ピエトロと聖パオロの日 / San Pietro e San Paolo
- ラツィオ州の州都ローマの守護聖人、聖ピエトロと聖パオロの日。ローマの祝日です。
2026年7月の祝日と主なイベント
- 2026年7月頃 シエナの7月のパリオ / Palio di luglio
- トスカーナ州シエナで毎年7月と8月に開催される、中世からの歴史を持つ伝統的な競馬レースです。中世の豪華な衣装をまとったパレードから始まり、街の中心であるカンポ広場で行われるレースは、シエナの人々の情熱を肌で感じられる迫力満点の一大イベントです。
- 2026年7月15日(水)聖ロザリアの日 / Santa Rosalia
- シチリア島北西部に位置するパレルモの守護聖人、聖ロザリアの日。パレルモの祝日です。
- 2026年7月18日(土)ヴェネツィアの救世主の祭り / Festa del Redentore
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ヴェネツィアの救世主の祭りは、もともと16世紀にヨーロッパ全土で猛威を奮ったペストの終息を、主キリストに感謝することに由来するお祭りです。ヴェネツィアの2大年中行事の一つで、毎年7月の第3土曜日に開催されます。
大運河(カナル・グランデ)でレガッタ競争が楽しめ、夜はサン・マルコ広場対岸のジュデッカ島で大々的に花火大会が催されます。
2026年8月の祝日と主なイベント
- 2026年8月10日(月)聖ロレンツォの日 / La notte di San Lorenzo
- 毎年8月10日は「サン・ロレンツォの日」として知られ、この時期に極大を迎えるペルセウス座流星群と重なることから、星空観察のイベントが開催される日として親しまれています。
- 2026年8月15日(土)聖母被昇天祭 / フェラゴスト / Ferragosto
- 聖母マリアがその人生の終わりに、肉体と魂を伴って天国にあげられたことを記念するカトリックの祝日です。起源は古代ローマ時代の「Feriae Augusti(アウグストゥスの祭り)」に遡り、夏期の農作業の疲れを癒すための祭りが由来となっています。現代では、この日から約1週間続く夏期休暇「バカンス」のピークにあたり、イタリア中が休暇ムードに包まれます。多くの商店やレストランが休業し、人々は海辺や山間部で夏を楽しみます。
- 2026年8月頃 シエナのパリオ / Palio
- トスカーナ州シエナで毎年7月と8月に開催される、中世からの歴史を持つ伝統的な競馬レースです。中世の豪華な衣装をまとったパレードから始まり、街の中心であるカンポ広場で行われるレースは、シエナの人々の情熱を肌で感じられる迫力満点の一大イベントです。
- 2026年8月頃〜9月頃 ヴェネツィア国際映画祭 / Mostra Internazionale d’Arte Cinematografica di Venezia
- 世界最古の国際映画祭であり、カンヌ、ベルリンと並ぶ世界三大映画祭の一つです。世界各国の著名な映画監督や俳優が集まり、新作が上映されます。運河に面したリド島が会場となり、華やかなセレブの姿を見ることができるかもしれません。
2026年9月の祝日と主なイベント
- 2026年9月6日(日)ヴェネツィアのレガッタ / Regata Storica
- 毎年9月の第1日曜日にヴェネツィアで開催される熱狂的なボートレースのお祭りです。かつての海運国家ヴェネツィア共和国を彷彿とさせる、華やかに飾られたゴンドラによる一大パレードが繰り広げられます。ハイライトは、ゴンドリーニと呼ばれる小舟のレース(レガッタ / Regata)です!
- 2026年9月頃 F1イタリア・グランプリ / F1 Italian Grand Prix
- 「スピードの殿堂」として知られるモンツァ・サーキットで開催される、F1世界選手権のレースです。
- 2026年9月頃 ミラノ・ファッション・ウィーク / Milano Fashion Week (SS27)
- 世界四大コレクションの一つ、春夏コレクションの発表です。ファッション業界の最新トレンドをいち早く見ることができます。
- 2026年9月19日(土)聖ジェナーロの日 / San Gennaro
- イタリア南部にあるカンパニア州の州都ナポリの守護聖人、聖ジェンナーロの日で、ナポリの祝日です。
2026年10月の祝日と主なイベント
- 2026年10月4日(日)聖ペトローニオの日 / San Petronio
- エミリア・ロマーニャ州の州都であるボローニャの守護聖人、聖ペトローニオの日です。ボローニャの祝日です。
- 2026年10月4日(日)アッシジの聖フランチェスコの日 / San Francesco d’Assisi
- ウンブリア州ペルージャ県にある都市アッシジの守護聖人、聖フランチェスコの日です。アッシジの祝日です。
2026年11月の祝日と主なイベント
- 2026年11月1日(日)諸聖人の日(万聖節) / Tutti i Santi(Ognissanti)
- 全ての聖人と殉教者を記念するカトリックの祝日です。イタリアでは、この日を境にクリスマスシーズンまでを「死者の日(Festa dei Morti)」として、日本のお盆のように、亡くなった家族や友人を偲びます。翌日の11月2日には、家族でお墓参りをして花を供える習慣があり、街中では菊の花が多く見られるようになります。
- また、この日はカトリック教会のすべての聖人を記念する祝日で、教会では特別なミサが行われます。
2026年12月の祝日と主なイベント
- 2026年12月6日(日)聖ニコラの日 / San Nicola
- イタリア南部プーリア州の港湾都市バーリの守護聖人、聖ニコラの日。バーリの祝日です。
- 2026年12月7日(月)聖アンブロージョの日 / Sant’Ambrogio
- 多くの奇跡を起こしたとされるロンバルディア州の州都ミラノの守護聖人、聖アンブロージョの日です。ミラノの祝日です。ミラノ最古の教会であるサンタンブロージョ聖堂はミラノ司教だったアンブロージョが創建した教会です。
- 2026年12月8日(火)聖母の無原罪の御宿り / Immacolata Concezione
- 聖母マリアは、その存在の最初(母アンナの胎内に宿った時)から原罪を免れていたカトリックの教理に基づく祝日です。イタリア各地の大聖堂(ドゥーモ / Duomo)前の広場にはクリスマスツリーが飾られて点灯式が行われ、美しくライトアップされます。
- 2026年12月25日(金)クリスマス / Natale
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カトリックの総本山であるバチカン市国を擁する国イタリアでは、キリスト生誕を祝うクリスマスは年中最大イベントです。
12月に入ると、駅や大きな広場に巨大なクリスマスツリー(Albero di Natale)や華やかなイルミネーションが出現。プレセピオ(Presepio)と呼ばれる「キリスト生誕シーン」をテラコッタ製の人形で再現した模型が飾られ、街全体がクリスマスムード一色になります。
クリスマスの日は家族揃って大切な時間を過ごすため、都会から田舎への帰省ラッシュも起こります。
クリスマスは翌年1月6日の公現祭まで続きます。 - 2026年12月26日(土)聖ステファノの祝日 / Santo Stefano
- キリスト教における最初の殉教者となった聖ステファノを記念する祝日で、クリスマス2連休となります。
- 2026年12月31日(木)大晦日(聖スィルヴェストロの日) / San Silvestro
- 大晦日の日は、33代目のローマ司教だった聖シルヴェストロが西暦335年12月31日に亡くなった日とされています。公的な祝日ではありませんが、市の中心部では花火、コンサート、フェスティバル、ダンス等が催され、ご馳走が並び、聖シルヴェストロの日と大晦日とを組み合わせて、お祝いします。