イギリスの祝祭日・休日について
イギリスの祝日は、法律に従って銀行が休業することから、一般にバンクホリデー(Bank Holiday)と呼ばれます。
バンクホリデーの日は、銀行をはじめ、政府・公立機関、学校、一般企業はお休みとなります。デパートやスーパーなどの商業施設は、オープンしていますが、営業時間が平日よりも短縮されるため注意が必要です。
バンクホリデーの日が土曜・日曜と重なる場合は、その翌日が振替休日となります。
また、クリスマス前から新年にかけても交通機関が不定期の休業を取るケースもあります。クリスマス当日は多くのショップが休業し、列車、地下鉄、バスなどの公共交通機関も運休となります。翌日12月26日のボクシングデーの日も、休日ダイヤ、特別ダイヤで運行されます。この時期に旅行される方は注意が必要です。
イギリスを構成する国々の祝日
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国、通称イギリスは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドという4つの国(カントリー)から構成されています。
これらの国(カントリー)のうち、イングランドとウェールズの祝日は同じですが、スコットランドと北アイルランドには、それぞれ独自の祝日があります。また、同じ名称の祝日でも、国(カントリー)によって日にちが異なる祝日もあります。
日本とイギリとの時差、サマータイム
イギリスは西ヨーロッパ時間(WET)を採用しています。イギリスではグリニッジ平均時(GMT)とも呼ばれています。日本とイギリスの間には-9時間の時差があります。日本の午後18:00がイギリスの午前09:00となります。
また、イギリスはサマータイムを採用しているため、サマータイム期間中は日本との時差は-8時間となります。
2024年にサマータイムが実施されるのは2024年3月31日(日)~2024年10月27日(日)の期間です。
正確には2024年3月31日(日)1時0分に時計の針を1時間進めて2時0分にします。そして2024年10月27日(日)2時0分に時計の針を1時間戻して1時0分にします。
2024年イギリスの祝日/休日/記念日/イベント/お祭りカレンダー
- 2024年1月1日(月)元旦 / ニュー・イヤーズ・デー / New Year’s Bank Holiday
- ロンドンではニュー・イヤー・パレードが行われます。
- イギリス全土の祝日です。
- 2024年1月2日(火)第2ニュー・イヤーズ・バンクホリデー / 2nd January Bank Holiday
- スコットランドでは、1月2日も祝日となります。
- 2024年2月14日(水)バレンタインデー / Valentine’s Day
- バレンタインデーは、269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した「聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)に由来する記念日。イギリスではカップルが愛を祝う日として定着しています。女性に限らず男性からも、チョコレートやカード、赤いバラの花等をプレンゼントする習慣があります。
- 2024年3月1日(金)セント・デイヴィッド・デー(聖デイヴィッドの日)/ St. David’s day
- ウェールズの守護聖人、聖デイヴィッドの命日を祝う記念日です。公式な祝日でありませんが、子供たちは学校でウェールズの民族衣装をきて歌を歌ったり、ウェールズの首都・カーディフでは盛大なパレードが行われます。ウェールズ各地でもパレードやコンサード、スポーツイベントなどが開催されます。
- 2024年3月10日(日)マザリング・サンデイ(母の日)/ Mothering Sunday
- イングランドとアイルランドでは、四旬節の第4日曜日(復活祭の3週間前の日曜日)、母親に感謝を伝える「母の日」となっています。母にカードやギフトを贈ったり、食事を作るなどの習慣があります。
- 2024年3月17日(日)セント・パトリック・デー(聖パトリックスの日)/ St Patrick’s Day
- アイルランドの守護聖人、聖パトリックの命日を祝うアイルランド最大級の祝祭日です。アイルランドのみならず、世界各地のアイルランド移民が多い地域でもパレードが行われ、祝杯が挙げられます。
- 北アイルランドの祝日です。2024年は日曜日に当たるため、3月18日(月)が振替休日となります。
- 2024年3月29日(金)聖金曜日 / Good Friday
- 復活祭の前の金曜日は「受難日」「受苦日」とも呼ばれ、イエス・キリストの受難と死を記念する日です。
- イギリス全土の祝日です。
- 2024年3月30日(土)聖土曜日 / Black Saturday
- 復活祭(Easter Sunday)前日の土曜日は、キリスト教世界でHoly Saturdayと呼ばれる祭日です。
- 2024年3月31日(日)復活祭 / Easter Sunday
- 十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に蘇ったことを記念する復活祭は、キリスト教における最も大事な祭日です。英語では「Easter」(イースター)と言われています。復活祭は、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に祝うため、毎年、日付が変わります。
- 2024年4月1日(月)イースター・マンデー / Easter Monday
- 復活祭(イースター)の翌日の月曜日はイースター・マンデーと呼ばれる日です。
- スコットランドを除く、イングランド、ウェールズ、北アイルランドの祝日です。
- 2024年4月23日(火)セント・ジョージ・デー(聖ジョージの日 / ゲオルギオスの日)/ St. George’s Day
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イングランドの守護聖人、聖ジョージ(ゲオルギオス)の命日を祝う記念日で、イングランドの宗教的なナショナルデーとなっています。
聖ジョージ(ゲオルギオス)は古代ローマ帝国の末期の聖人で、ドラゴン退治の伝説でも有名です。イングランドのみならず、グルジア、カタルーニャ、アラゴン、モスクワなどの国や地域でも守護聖人とされています。白地に赤い十字の「セント・ジョージ・クロス」はイングランドの国旗に採用されています。 - 2024年5月6日(月)アーリー・メイ・バンクホリデー(五月祭)/ Early May bank holiday
- 5月の第1月曜日が春の訪れを祝う日となっています。
- イギリス全土で祝日となります。
- 2024年5月27日(月)スプリング・バンクホリデー(五月祭終わり)/ Spring Bank Holiday
- 5月の最終月曜日、五月祭の終わりの日としてお祝いします。
- イギリス全土の祝日です。
- 2024年6月8日(土)国王公式誕生日 / Spring Bank Holiday
- 6月第2土曜日がイギリス連邦王国の君主の誕生日を祝う日となっています。ロンドンではロイヤルファミリーが一堂に会し、華やかなパレードが行われます。王室の年間行事の中でもビッグイベントとなっています。
- 2024年6月16日(日)父の日 / Father Day
- イギリスでは、日本と同様、6月第3日曜日が父の日です。子が父親に花やメッセージカードを贈る習慣があります。
- 2024年7月12日(水)ボイン川の戦い記念日 / Battel of the Boyne(Orangemen’s Day)
- 1690年7月、アイルランドのボイン川でウィリアム3世率いるイングランド・オランダ連合軍と、退位させられたジェームズ2世率いるアイルランド軍との間に行われた戦いを記念する日です。
- 北アイルランドの祝日です。
- 2024年8月26日(月)サマー・バンクホリデー(夏の一般公休日) / Summer Bank Holiday
- 夏の終わりにある一般公休日です。
- イギリス全土の祝日ですが、スコットランドのみ8月5日(月)になります。
- 2024年11月30日(土)セント・アンドリュー・デー(聖アンデレの日)/ St Andrew’s Day
- スコットランドの守護聖人、聖アンデレ(聖アンドリュー)を記念する日です。スコットランド全土でスコットランドの国旗「聖アンドルー旗」(セント・アンドリュー・クロス)が掲げられ、各地で様々なイベントが開催されます。
- スコットランドの祝日です。2024年は土曜日に当たるため、12月1日(月)が振替休日となります。
- 2024年12月25日(月)クリスマスの日 / Christmas Day
- クリスマス。ロンドン中がイルミネーションが光輝き、ことにオックスフォード・サーカス(Oxford Circus)の大通りは沢山の人出で賑わいます。
- イギリス全土の祝日です。
- 2024年12月26日(火)ボクシング・デー / Boxing Day
- もともとクリスマスの翌日に、教会が貧しい人たちのために寄付を募ったクリスマス・プレゼントの箱 (box) を開ける日だったことから「Boxing Day」と呼ばれる祝日です。
- イギリス全土の祝日です。