オーストリアの祝祭日・休日について
オーストリアの祝日・休日はオーストリア全土でお休みとなる法定祝祭日の他に、地方独自の祝日があります。
他のヨーロッパの国々と同じくオーストリアの祝日・休日は、キリスト教関係のものが多いため、一般の日本人には多少、馴染みのないものがあります。その多くは毎年、日付が変わる「移動祝日」となります。
日本とオーストリアとの時差、サマータイム
オーストリアは中央ヨーロッパ時間(CET)を採用しており、日本との間に-8時間の時差があります。日本の午後17:00がオーストリアの午前09:00となります。
また、オーストリアはサマータイムを採用しているため、サマータイム期間中は日本との時差は-7時間となります。つまり、日本の午後16:00がオーストリアの午前09:00となります。
2024年にサマータイムが実施されるのは2024年3月31日(日)~2024年10月27日(日)の期間です。
正確には2024年3月31日(日)2時0分に時計の針を1時間進めて3時0分にします。そして2024年10月27日(日)3時0分に時計の針を1時間戻して2時0分にします。
2024年オーストリアの祝日/休日/記念日/イベント/お祭りカレンダー
赤文字が国全体の祝日です。
オレンジ色が各地方独自の祝日です。
- 2024年1月1日(月)元旦 / Neujahr
- 新年元旦はオーストリア全土で祝日となります。
- 2024年1月6日(土)公現祭(三聖王祭) / Heilige Drei Könige
- 新約聖書に出てくる「東方の三博士(三賢者)」が幼子イエスのもとを来訪したことを祝う日です。「公現祭」や「三賢者祭り」とも呼ばれています。
- 2024年3月19日(火)ヨゼフの祝日 / Josef
- マリアの婚約者・夫にしてイエスの養父のナザレのヨセフの記念日です。ケルンテン、シュタイアーマルク、チロル、フォアアールベルクで祝日となります。
- 2024年3月29日(金)聖金曜日 / Karfreitag
- 復活祭の前の金曜日にあたり、「受難日」「受苦日」とも呼ばれます。イエス・キリストの受難と死を記念する日で、福音書の記述をもとにイエスの受難を思い起こす特別な典礼や祈りが行われます。日曜日まで連休状態となり、お店やショッピング・モールもお休みや短縮営業となります。この期間に旅行する方は注意が必要です。
- 2024年3月31日(日)復活祭(イースター) / Ostersonntag
- 復活祭は、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目によみがえったことを記念する祝日で、キリスト教の典礼暦における最重日です。復活祭は、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に祝うため、年によって日付が変わります。
- 2024年4月1日(月)復活祭月曜日 / Ostermontag
- 復活祭翌日の月曜日は、いわゆるイースター・マンデーとして祝日となります。
- 2024年5月1日(水)メーデー / Staatsfeiertag
- 毎年5月1日は、世界各地で春の訪れを祝ったり、あるいは労働者による祭典が開かれます。オーストリア9でも国の祝日となっています。
- 2024年5月4日(土)聖フロリアヌス(フロリアン)の祝日 / Florians
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オーバーエスターライヒ州の守護聖人、聖フロリアヌスを祝う日で、オーバーエスターライヒ州の祝日となっています。
ちなみに、聖フロリアヌスは消防隊を組織していたことから、聖フロリアヌス十字が消防関係者(職員、消防団)の紋章として広く使われており、5月4日は「国際消防士の日」となっています。 - 2024年5月9日(木)キリスト昇天祭 / Christi Himmelfahrt
- 復活祭から数えて6回目の日曜日後の木曜日にキリストが昇天したことを祝う日です。キリスト教の典礼暦の中では最も大きな祝いの一つで、教派を超えて広範に祝われます。
- 2024年5月12日(日)母の日 / Muttertag
- オーストリアでは日本と同様に、毎年5月の第2日曜日が母の日です。息子・娘が母のもとに集まり、一緒に食事をしたり、プレゼントを渡す習慣があります。
- 2024年5月19日(日)聖霊降臨祭 / Pfingstmontag
- 復活祭から7週間目の日曜日に、イエスの復活・昇天後、祈っていた120人の信徒たちの上に神からの聖霊が降ったことを記念する祭日です。日本では五旬節、五旬祭とも呼ばれています。
- 2024年5月20日(月)聖霊降臨祭の月曜日 / Pfingstmontagl
- 聖霊降臨祭の翌日の月曜日が祝日となります。
- 2024年5月30日(木)聖体祭 / Fronleichnam
- 聖体祭は、聖霊降臨祭から12日目の木曜日に聖体を崇めるカトリックの祝日です。
- 2024年6月9日(日)父の日 / Vatertag
- 日本では毎年6月の第3日曜日が「父の日」ですが、オーストリアでは毎年6月の第2日曜日が父の日となっています。
- 2024年8月15日(火)聖母マリア被昇天祭 / Mariä Himmelfahrt
- 聖母マリアがその人生の終わりに肉体と霊魂を伴って天国にあげられた事を記念するカトリックの祝日です。1950年に当時のローマ教皇ピオ12世によって正式にカトリックの教義となっています。
- 2024年9月22日(日)ヨーロッパ文化遺産の日 / Europäischer Tag des Kulturerbes
- ヨーロッパ文化遺産の日は、毎年9月の第3週の週末に開催される欧州評議会と欧州委員会の合同イベントです。オーストリアを含む約50カ国で、普段は入ることができない歴史的な施設や美術館などが見学できたり、入場料が無料ないし割引となります。
- 2024年9月24日(火)聖ルーペルトの日 / Rupert
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7世紀末にザンクト・ペーター修道院やノンベルク女子修道院を建立したザルツブルク州の守護聖人ルーペルトを記念する日です。
ザルツブルク州では祝日となります。4日間のお祭りも開かれます。 - 2024年10月10日(木)国民投票記念日 / Tag der Volksabstimmung
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第一次世界大戦で敗戦国となったオーストリア=ハンガリー帝国が解体され、ケルンテンでも1920年10月10日に帰属を問う住民投票が行なわれたことを記念する日です。ちなみに、住民投票によりケルンテンの北部は第一共和政のオーストリアのケルンテンに、南部の自治体はセルブ=クロアート=スロヴェーヌ王国(のちのユーゴスラビア王国)のコロシュカ地方(現在はスロベニア領)となりました。
ケルンテン州では祝日となります。 - 2024年10月26日(土)建国記念日(ナショナルデー) / Nationalfeiertag
- 第二次大戦後の1955年に完全に独立を取り戻し、さらに1955年10月26日に永世中立を宣言をしたことを記念する祝日です。
- 2024年11月1日(金)諸聖人の日(万聖節) / Allerheiligen
- キリスト教で全ての聖人と殉教者を記念する祝日です。
- 2024年11月11日(月)聖マルティヌス(マーティン)の日 / Martinstag
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ヨーロッパ初の聖人であるトゥールの聖マルティヌス(トゥールのマルティヌス(マルタン、マルチノとも)を記念する日です。ヨーロッパの民俗行事としては収穫祭ともなっており、冬の始まりの日とされています。オーストリアではガチョウを食べる習慣があります。
ブルゲンラント州では祝日となります。 - 2024年11月15日(金)聖レオポルトの日 / Leopolds
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オーストリア辺境伯・レオポルト3世 (Leopold III / 1073年~1136年11月15日)の死を記念する日です。オーストリアの無人地帯に修道院を設立したり、ウィーンなど主要都市の発展に尽くした人として記憶されています。
首都ウィーン、ニーダーエスターライヒ州では祝日となります。 - 2024年12月8日(日)聖母受胎日 / Mariä Empfängnis
- 聖母マリアが、原罪の汚れと穢れをはじめから免れていたというカトリックの教理「聖母の無原罪の御宿り」に基づく祝日です。
- 2024年12月24日(火)クリスマスイブ / Heiligabend
- クリスマスイブは、家族が一同に揃い、鯉や七面鳥などを食べるスタイルが一般的です。食後には焼き上げたクリスマスクッキーを頂きます。そして子供達にはクリスマスプレゼント!
- 2024年12月25日(水)クリスマス / Christtag
- クリスマスはオーストリア全土の祝日となっています。クリスマスの約1ヶ月前からオーストリア各地の広場でクリスマスマーケットが開かれ、クリスマスに突入。クリスマスには教会へ行き、親戚や親しい友人宅を訪ねたり、一家団らんで過ごすスタイルが一般的です。
- 2024年12月26日(木)聖シュテファン(ステファノ)の日 / Stefanitag
- キリスト教における最初の殉教者となった聖シュテファン(ステファノ)を記念する祝日です。
- 2024年12月31日(火)大晦日(Stefanitag)
- ウィーン市心の旧市街地の日ュテファン広場や市庁舎広場に大スクリーンが設置され、大々的にカウントダウン・イベントが行われます。