【2025年-2026年】オーストリアのー祝日とイベント完全ガイド|旅行前にチェックしたい日程

オーストリア

オーストリアの祝祭日・休日ガイド:旅行前に知っておきたいこと

オーストリアへの旅行を計画しているなら、現地の祝日について必ず確認しておきましょう。なぜなら、オーストリアの祝日は日本の連休とは性質が大きく異なり、旅の計画を立てる上で見過ごせない重要な情報となるからです。

祝日は商店や公共機関が休業する日

オーストリアの祝日には、街の様子が大きく変わります。ほとんどの商店やスーパーマーケットは原則として休業し、銀行や郵便局なども閉まります。公共交通機関も運行本数が減るため、移動の際は事前に時刻表を確認することが大切です。

不便に感じる場面もありますが、事前に把握しておけば十分に対応できます。前日までに買い物や両替を済ませておけば、旅行を円滑に進められます。

なお、観光施設については、多くの美術館、博物館、城、宮殿は祝日でも開館しています。ただし、営業時間が短縮されたり、クリスマス(12月25日)や元旦(1月1日)といった特に重要な祝日には休館となる施設が多いです。訪問前に公式サイトで開館時間を確認しておくことをおすすめします。

オーストリアの祝日の特徴と日本との違い

オーストリアには、法律で定められた全国共通の祝日と、特定の州だけが祝う独自の祝日があります。この全国共通の祝日は年間13日あり、その数は固定されており、毎年変わることはありません。

日本の祝日と大きく異なるのは、この13日のうち、実に10日がキリスト教に由来するという点です。これは、カトリックが歴史的にオーストリア社会の中心的な役割を担い、人々の生活と深く結びついてきたためです。

特に注意が必要なのが、毎年日付が変わる「移動祝祭日」です。以下の4つの祝日は、春分の日以降の最初の満月の次の日曜日である「復活祭」を起点に日付が決定します。

  • 復活祭月曜日 (Ostermontag)
  • キリスト昇天祭 (Christi Himmelfahrt)
  • 聖霊降臨祭月曜日 (Pfingstmontag)
  • 聖体祭 (Fronleichnam)

オーストリアでは、日本と同様に土曜日と日曜日が休みの週休二日制が一般的ですが、祝日が週末と重なっても振替休日の制度はありません。

地方独自の祝日

オーストリアには9つの州がありますが、そのすべてに独自の祝日があるわけではありません。特定の州や地域だけが祝う独自の祝日も存在し、多くはその土地の守護聖人を記念する日です。該当する州では公的な祝日となります。例えば、首都ウィーンでは「聖レオポルトの日」、ザルツブルク州では「聖ルーペルトの日」がこれに該当します。

参照:オーストリア労働法(Arbeitsruhegesetz)に定められた法定祝日および労働時間に関する公式情報
オーストリア連邦労働・経済省 公式ウェブサイト
https://www.bmaw.gv.at/Themen/Arbeit/Arbeitsrecht/Arbeitszeit-und-Feiertage.html

日本とオーストリアとの時差、サマータイム

オーストリアは中央ヨーロッパ時間(CET)を採用しており、日本との間に8時間の時差があります。日本の午後17:00がオーストリアの午前09:00となります。

また、オーストリアはサマータイムを採用しているため、サマータイム期間中は日本との時差は7時間となります。つまり、日本の午後16:00がオーストリアの午前09:00となります。

2025年にサマータイムが実施されるのは2025年3月30日(日)~2025年10月26日(日)の期間です。

正確には2025年3月30日(日)2時0分に時計の針を1時間進めて3時0分にします。そして2025年10月26日(日)3時0分に時計の針を1時間戻して2時0分にします。

2026年にサマータイムが実施されるのは、2026年3月29日(日)~2026年10月25日(日)の期間です。

正確には2026年3月29日(日)2時0分に時計の針を1時間進めて3時0分にします。そして2026年10月25日(日)3時0分に時計の針を1時間戻して2時0分にします。

2025年オーストリアの祝日・イベントカレンダー

オーストリアの2025年版祝日・イベントカレンダーです。国民的な祝日や地方独自の休日に加え、ウィーンでの華やかな舞踏会やザルツブルクの音楽祭、そしてアルプス地方での伝統的な祭りなど、主要な記念日や文化・スポーツイベントも網羅しました。旅行計画や現地の雰囲気を知る上で、ぜひご活用ください。

赤文字が国全体の祝日です。
オレンジ色が各地方独自の祝日です。
祝日ではない日付は、色指定がありません。

2025年1月1日(水)元旦 / Neujahr
新年元旦はオーストリア全土で祝日となります。大晦日の賑やかさとは一転し、多くの人々が家族や友人と静かに過ごす日です。元旦はほとんどの商店やスーパーマーケットは閉まっていますが、一部のレストランやカフェ、主要駅や空港の売店は営業している場合があります。また、多くの美術館や博物館などの観光施設も開館しています。ただし、営業時間が通常より短縮されることもあるため、事前に公式サイトで確認することをおすすめします。
2025年1月1日(水)ニューイヤーコンサート / Neujahrskonzert
ウィーン楽友協会大ホールで開催されるクラシックコンサートです。テレビやラジオで世界90カ国以上に中継され、新年の幕開けを飾るイベントとして絶大な人気を誇ります。
2025年1月6日(月)公現祭(三聖王祭) / Heilige Drei Könige
新約聖書に出てくる「東方の三博士(三賢者)」が幼子イエスのもとを来訪したことを祝う日です。「公現祭」や「三賢者祭り」とも呼ばれています。この日は、子供たちが「星歌い」として、マントをまとって家々を回り、賛美歌を歌ってお菓子や寄付をもらうという伝統があります。
2025年3月19日(水)ヨゼフの祝日 / Josef
マリアの婚約者・夫にしてイエスの養父のナザレのヨセフの記念日です。ケルンテン州、シュタイアーマルク州、チロル州、フォアアールベルク州で祝日となります。この州では、学校や公的機関が休みになることが多いです。
2025年2月4日(火)〜2月16日(日)FISアルペンスキー世界選手権
オーストリアの国技ともいえるスキーの国際大会です。この期間は、ザールバッハを舞台に世界最高峰の選手たちが競い合います。
2025年2月下旬から3月上旬 カーニバル(ファッシング)
キリスト教の断食期間に備え、仮装や舞踏会で盛大に祝うお祭りです。ウィーン・オペラ舞踏会をはじめ、多くの舞踏会が開催されます。
2025年4月18日(金)聖金曜日 / Karfreitag
復活祭の前の金曜日にあたり、「受難日」とも呼ばれます。イエス・キリストの受難と死を記念する日ですが、オーストリアの法律上の全国祝日ではありません。復活祭前後の宗教的行事やイースター休暇の影響で、多くの店やショッピングモールが休みや短縮営業となるため注意が必要です。
2025年4月20日(日)復活祭(イースター) / Ostersonntag
十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目によみがえったことを記念する祭日です。キリスト教の典礼暦における最重日で、復活祭は、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に祝うため、毎年日付が変わります。この日は教会でのミサの後、家族でイースターエッグを探したり、ごちそうを食べたりして過ごします。
2025年4月21日(月)復活祭月曜日 / Ostermontag
復活祭翌日の月曜日は、いわゆるイースター・マンデーとして国の祝日となります。復活祭の雰囲気が続き、家族や友人と集まって過ごすことが多いです。
2025年5月1日(木)メーデー / Staatsfeiertag
毎年5月1日は、世界各地で春の訪れを祝ったり、あるいは労働者による祭典が開かれます。オーストリアでも国の祝日となっています。労働組合や政党が主催する大規模なデモや集会が各地で行われる一方、伝統的な「マイバウム(五月の木)」を立てて春の訪れを祝う村祭りも開催されます。
2025年5月4日(日)聖フロリアヌス(フロリアン)の祝日 / Florians
オーバーエスターライヒ州(上オーストリア州)の守護聖人、聖フロリアヌスを祝う日です。聖フロリアヌスは消防隊を組織していたことから、5月4日は「国際消防士の日」にもなっています。この州の学校や公的機関は休みになります。
2025年5月11日(日)母の日 / Muttertag
法定祝日ではありませんが、オーストリアでは日本と同様に、毎年5月第2日曜日が母の日です。息子や娘が母のもとに集まり、一緒に食事をしたり、プレゼントを渡す習慣があります。
2025年5月29日(木)キリスト昇天祭 / Christi Himmelfahrt
復活祭から数えて6回目の日曜日後の木曜日にキリストが昇天したことを祝う日です。キリスト教の典礼暦の中では最も大きな祝いの一つです。多くの人々が教会を訪れ、ミサに参加します。
2025年6月8日(日)父の日 / Vatertag
オーストリアでは毎年6月の第2日曜日が父の日です。この日は、感謝の気持ちを込めて、子供たちが手作りのカードやプレゼントを贈ることが一般的です。また、家族で一緒に食事をしたり、ハイキングやサイクリングなどのアウトドア活動を楽しんだりして過ごすことが多いです。
2025年6月8日(日)聖霊降臨祭 / Pfingstsonntag
復活祭から7週間目の日曜日に、イエス・キリストの昇天後、信徒たちの上に聖霊が降ったことを記念する聖霊降臨祭でもあります。
2025年6月9日(月)聖霊降臨祭の月曜日 / Pfingstmontag
聖霊降臨祭の翌日の月曜日が祝日となります。多くの人々がこの3連休を利用して旅行に出かけたり、自宅でリラックスしたりします。
2025年6月21日(土)頃 夏至祭 / Sonnwendfeier
夏至を祝うお祭りで、アルプス地方やドナウ川沿いで巨大な焚き火が焚かれます。ドナウ川のヴァッハウ渓谷で行われる「かがり火の船旅」は特に幻想的です。
2025年6月19日(木)聖体祭(コーパス・クリスティ) / Fronleichnam
聖体祭は、聖霊降臨祭から12日目の木曜日に聖体を崇めるカトリックの祭日です。カトリック信者の多い地域では、聖体行列が行われ、人々が美しい民族衣装をまとって街を練り歩く姿が見られます。
2025年6月27日(金)〜6月29日(日)F1オーストリアGP
シュタイアーマルク州のレッドブル・リンクで開催されるモータースポーツの祭典です。
2025年7月18日(金)〜8月31日(日)ザルツブルク音楽祭
モーツァルトの生誕地で開催される世界最高峰の音楽祭です。オペラ、コンサート、演劇など、質の高い公演が繰り広げられます。
2025年8月15日(金)聖母マリア被昇天祭 / Mariä Himmelfahrt
聖母マリアがその人生の終わりに肉体と霊魂を伴って天国にあげられたことを記念するカトリックの祝日です。1950年にカトリックの教義として正式に定められました。
2025年9月20日(土)・21日(日)ヨーロッパ文化遺産の日 / Europäischer Tag des Kulturerbes
祝日ではありませんが、欧州評議会と欧州委員会が共同で開催する文化遺産に関するイベントです。通常は公開されていない施設が見学できたり、入場料が無料または割引となります。
2025年9月24日(水)聖ルーペルトの日 / Rupert
7世紀末に修道院を建立したザルツブルク州の守護聖人、ルーペルトを記念する日です。ザルツブルク州では祝日となり、4日間続くお祭りも開催されます。学校や公的機関は休みになります。
2025年10月10日(金)国民投票記念日 / Tag der Volksabstimmung
ケルンテン州がオーストリアへの帰属を問う住民投票を行った日を記念する日です。この投票により、ケルンテン州の帰属が確定しました。ケルンテン州の祝日で、学校や公的機関が休みになります。
2025年10月26日(日)建国記念日(ナショナルデー) / Nationalfeiertag
第二次大戦後の1955年に独立を取り戻し、永世中立を宣言したことを記念する国の祝日です。毎年、大統領や国会議員が参加する式典や、軍事パレード、博物館の無料開放など、さまざまなイベントが開催されます。
2025年11月1日(土)諸聖人の日(万聖節) / Allerheiligen
キリスト教で全ての聖人と殉教者を記念する祝日です。多くの人々が家族で墓地を訪れ、亡くなった人々の墓を清めて花を供えます。
2025年11月11日(火)聖マルティヌス(マーティン)の日 / Martinstag
ヨーロッパ初の聖人、トゥールの聖マルティヌスを記念する日です。この日は収穫祭ともなっており、冬の始まりとされています。ブルゲンラント州では祝日となり、ガチョウを食べる習慣があります。
2025年11月15日(土)聖レオポルトの日 / Leopolds
オーストリア辺境伯・レオポルト3世の死を記念する日です。修道院を設立し、ウィーンなど主要都市の発展に尽くした人物として記憶されています。首都ウィーン、ニーダーエスターライヒ州の祝日です。
2025年12月6日(土)聖ニコラウスの日 / Nikolaustag
子供たちにとって重要な日で、良い子には聖ニコラウスが、悪い子にはクランプスが訪れるとされています。
2025年12月8日(月)聖母受胎日 / Mariä Empfängnis
聖母マリアが母アンナの胎内に宿った瞬間から原罪を免れていたという、カトリックの教義「無原罪の御宿り」を祝う日です。オーストリア全土の祝日で、この日は多くの商店が特別営業を行い、クリスマス商戦の始まりとされています。ショッピングを楽しむ人々で街が賑わう一方、公共機関やオフィスは休みになる場合が多いため注意が必要です。
2025年12月24日(水)クリスマスイブ / Heiligabend
クリスマスイブは、家族が一同に揃い、鯉や七面鳥などを食べるスタイルが一般的です。祝日ではありませんが、多くのショップなどがお休みとなります。
2025年12月25日(木)クリスマス / Christtag
クリスマスはオーストリア全土の祝日です。各地でクリスマスマーケットが開かれ、クリスマスには教会へ行ったり、親しい友人宅を訪ねたりして過ごします。
2025年12月26日(金)聖シュテファン(ステファノ)の日 / Stefanitag
キリスト教における最初の殉教者となった聖シュテファン(ステファノ)を記念する祝日です。この日は友人や親戚を訪ねたり、クリスマス気分を延長して楽しむ人々が多いです。
2025年12月31日(水)大晦日 / Silvester
ウィーン市心の旧市街地にある広場に大スクリーンが設置され、大々的にカウントダウン・イベントが行われます。祝日ではありませんが、多くのショップがお休みとなります。

2026年オーストリアの祝日・イベントカレンダー

オーストリアの2026年版祝日・イベントカレンダーです。国民的な祝日や地方独自の休日に加え、ウィーンでの華やかな舞踏会やザルツブルクの音楽祭、そしてアルプス地方での伝統的な祭りなど、主要な記念日や文化・スポーツイベントも網羅しました。旅行計画や現地の雰囲気を知る上で、ぜひご活用ください。

赤文字が国全体の祝日です。
オレンジ色が各地方独自の祝日です。
祝日ではない日付は、色指定がありません。

2026年1月1日(木)元旦 / Neujahr
新年元旦はオーストリア全土で祝日となります。大晦日の賑やかさとは一転し、多くの人々が家族や友人と静かに過ごす日です。元旦はほとんどの商店やスーパーマーケットは閉まっていますが、一部のレストランやカフェ、主要駅や空港の売店は営業している場合があります。また、多くの美術館や博物館などの観光施設も開館しています。ただし、営業時間が通常より短縮されることもあるため、事前に公式サイトで確認することをおすすめします。
2026年1月1日(木)ニューイヤーコンサート / Neujahrskonzert
ウィーン楽友協会大ホールで開催されるクラシックコンサートです。テレビやラジオで世界90カ国以上に中継され、新年の幕開けを飾るイベントとして絶大な人気を誇ります。
2026年1月6日(火)公現祭(三聖王祭) / Heilige Drei Könige
新約聖書に出てくる「東方の三博士(三賢者)」が幼子イエスのもとを来訪したことを祝う日です。「公現祭」や「三賢者祭り」とも呼ばれています。この日は、子供たちが「星歌い」として、マントをまとって家々を回り、賛美歌を歌ってお菓子や寄付をもらうという伝統があります。
2026年3月19日(木)ヨゼフの祝日 / Josef
マリアの婚約者・夫にしてイエスの養父のナザレのヨセフの記念日です。ケルンテン州、シュタイアーマルク州、チロル州、フォアアールベルク州で祝日となります。この州では、学校や公的機関が休みになることが多いです。
2026年2月12日(木)〜2月18日(水)カーニバル(ファッシング)
キリスト教の断食期間に備え、仮装や舞踏会で盛大に祝うお祭りです。ウィーン・オペラ舞踏会をはじめ、多くの舞踏会が開催されます。
2026年4月3日(金)聖金曜日 / Karfreitag
復活祭の前の金曜日にあたり、「受難日」とも呼ばれます。イエス・キリストの受難と死を記念する日ですが、オーストリアの法律上の全国祝日ではありません。復活祭前後の宗教的行事やイースター休暇の影響で、多くの店やショッピングモールが休みや短縮営業となるため注意が必要です。
2026年4月5日(日)復活祭(イースター) / Ostersonntag
十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目によみがえったことを記念する祭日です。キリスト教の典礼暦における最重日で、復活祭は、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に祝うため、毎年日付が変わります。この日は教会でのミサの後、家族でイースターエッグを探したり、ごちそうを食べたりして過ごします。
2026年4月6日(月)復活祭月曜日 / Ostermontag
復活祭翌日の月曜日は、いわゆるイースター・マンデーとして国の祝日となります。復活祭の雰囲気が続き、家族や友人と集まって過ごすことが多いです。
2026年5月1日(金)メーデー / Staatsfeiertag
毎年5月1日は、世界各地で春の訪れを祝ったり、あるいは労働者による祭典が開かれます。オーストリアでも国の祝日となっています。労働組合や政党が主催する大規模なデモや集会が各地で行われる一方、伝統的な「マイバウム(五月の木)」を立てて春の訪れを祝う村祭りも開催されます。
2026年5月4日(月)聖フロリアヌス(フロリアン)の祝日 / Florians
オーバーエスターライヒ州(上オーストリア州)の守護聖人、聖フロリアヌスを祝う日です。聖フロリアヌスは消防隊を組織していたことから、5月4日は「国際消防士の日」にもなっています。この州の学校や公的機関は休みになります。
2026年5月10日(日)母の日 / Muttertag
法定祝日ではありませんが、オーストリアでは日本と同様に、毎年5月第2日曜日が母の日です。息子や娘が母のもとに集まり、一緒に食事をしたり、プレゼントを渡す習慣があります。
2026年5月14日(木)キリスト昇天祭 / Christi Himmelfahrt
復活祭から数えて6回目の日曜日後の木曜日にキリストが昇天したことを祝う日です。キリスト教の典礼暦の中では最も大きな祝いの一つです。多くの人々が教会を訪れ、ミサに参加します。
2026年6月14日(日)父の日 / Vatertag
オーストリアでは毎年6月の第2日曜日が父の日です。この日は、感謝の気持ちを込めて、子供たちが手作りのカードやプレゼントを贈ることが一般的です。また、家族で一緒に食事をしたり、ハイキングやサイクリングなどのアウトドア活動を楽しんだりして過ごすことが多いです。
2026年5月24日(日)聖霊降臨祭 / Pfingstsonntag
復活祭から7週間目の日曜日に、イエス・キリストの昇天後、信徒たちの上に聖霊が降ったことを記念する聖霊降臨祭でもあります。
2026年5月25日(月)聖霊降臨祭の月曜日 / Pfingstmontag
聖霊降臨祭の翌日の月曜日が祝日となります。多くの人々がこの3連休を利用して旅行に出かけたり、自宅でリラックスしたりします。
2026年6月20日(土)〜21日(日)夏至祭 / Sonnwendfeier
夏至を祝うお祭りで、アルプス地方やドナウ川沿いで巨大な焚き火が焚かれます。公式な祝日ではありませんが、地域によって様々なイベントが開催されます。ドナウ川のヴァッハウ渓谷で行われる「かがり火の船旅」は特に幻想的です。
2026年6月4日(木)聖体祭(コーパス・クリスティ) / Fronleichnam
聖体祭は、聖霊降臨祭から12日目の木曜日に聖体を崇めるカトリックの祭日です。カトリック信者の多い地域では、聖体行列が行われ、人々が美しい民族衣装をまとって街を練り歩く姿が見られます。
2026年7月3日(金)〜7月5日(日)F1オーストリアGP
シュタイアーマルク州のレッドブル・リンクで開催されるモータースポーツの祭典です。
2026年7月18日(土)〜8月30日(日)ザルツブルク音楽祭
モーツァルトの生誕地で開催される世界最高峰の音楽祭です。オペラ、コンサート、演劇など、質の高い公演が繰り広げられます。
2026年8月15日(土)聖母マリア被昇天祭 / Mariä Himmelfahrt
聖母マリアがその人生の終わりに肉体と霊魂を伴って天国にあげられたことを記念するカトリックの祝日です。1950年にカトリックの教義として正式に定められました。
2026年9月19日(土)・20日(日)ヨーロッパ文化遺産の日 / Europäischer Tag des Kulturerbes
祝日ではありませんが、欧州評議会と欧州委員会が共同で開催する文化遺産に関するイベントです。通常は公開されていない施設が見学できたり、入場料が無料または割引となります。
2026年9月24日(木)聖ルーペルトの日 / Rupert
7世紀末に修道院を建立したザルツブルク州の守護聖人、ルーペルトを記念する日です。ザルツブルク州では祝日となり、4日間続くお祭りも開催されます。学校や公的機関は休みになります。
2026年10月10日(土)国民投票記念日 / Tag der Volksabstimmung
ケルンテン州がオーストリアへの帰属を問う住民投票を行った日を記念する日です。この投票により、ケルンテン州の帰属が確定しました。ケルンテン州の祝日で、学校や公的機関が休みになります。
2026年10月26日(月)建国記念日(ナショナルデー) / Nationalfeiertag
第二次大戦後の1955年に独立を取り戻し、永世中立を宣言したことを記念する国の祝日です。毎年、大統領や国会議員が参加する式典や、軍事パレード、博物館の無料開放など、さまざまなイベントが開催されます。
2026年11月1日(日)諸聖人の日(万聖節) / Allerheiligen
キリスト教で全ての聖人と殉教者を記念する祝日です。多くの人々が家族で墓地を訪れ、亡くなった人々の墓を清めて花を供えます。
2026年11月11日(水)聖マルティヌス(マーティン)の日 / Martinstag
ヨーロッパ初の聖人、トゥールの聖マルティヌスを記念する日です。この日は収穫祭ともなっており、冬の始まりとされています。ブルゲンラント州では祝日となり、ガチョウを食べる習慣があります。
2026年11月15日(日)聖レオポルトの日 / Leopolds
オーストリア辺境伯・レオポルト3世の死を記念する日です。修道院を設立し、ウィーンなど主要都市の発展に尽くした人物として記憶されています。首都ウィーン、ニーダーエスターライヒ州の祝日です。
2026年12月6日(日)聖ニコラウスの日 / Nikolaustag
子供たちにとって重要な日で、良い子には聖ニコラウスが、悪い子にはクランプスが訪れるとされています。
2026年12月8日(火)聖母受胎日 / Mariä Empfängnis
聖母マリアが母アンナの胎内に宿った瞬間から原罪を免れていたという、カトリックの教義「無原罪の御宿り」を祝う日です。オーストリア全土の祝日で、この日は多くの商店が特別営業を行い、クリスマス商戦の始まりとされています。ショッピングを楽しむ人々で街が賑わう一方、公共機関やオフィスは休みになる場合が多いため注意が必要です。
2026年12月24日(木)クリスマスイブ / Heiligabend
クリスマスイブは、家族が一同に揃い、鯉や七面鳥などを食べるスタイルが一般的です。祝日ではありませんが、多くのショップなどがお休みとなります。
2026年12月25日(金)クリスマス / Christtag
クリスマスはオーストリア全土の祝日です。各地でクリスマスマーケットが開かれ、クリスマスには教会へ行ったり、親しい友人宅を訪ねたりして過ごします。
2026年12月26日(土)聖シュテファン(ステファノ)の日 / Stefanitag
キリスト教における最初の殉教者となった聖シュテファン(ステファノ)を記念する祝日です。この日は友人や親戚を訪ねたり、クリスマス気分を延長して楽しむ人々が多いです。
2026年12月31日(木)大晦日 / Silvester
ウィーン市心の旧市街地にある広場に大スクリーンが設置され、大々的にカウントダウン・イベントが行われます。祝日ではありませんが、多くのショップがお休みとなります。