イギリスの祝祭日・休日について
バンクホリデーとは?
イギリスの祝日は「バンクホリデー」(Bank Holiday)と呼ばれています。これは、1871年に「バンクホリデー法」が制定され、文字通り銀行の休業日として定められたことに由来します。当初は銀行だけの休日でしたが、次第にその範囲は広がり、現在では公共機関や学校、そして多くの一般企業もこの日に休業します。名称は「バンクホリデー」のまま定着し、今では「国民の祝日」として広く認識されています。
バンクホリデーには、新年の元日やクリスマスのように日付が固定されているものと、5月や8月の連休のように月曜日に設定されているものがあります。月曜日に設定されるバンクホリデーは、週末と合わせて3連休となるため、小旅行やレジャーを楽しむ良い機会です。また、バンクホリデーが土曜日または日曜日と重なった場合は、翌月曜日が振替休日となり、必ず休日が確保される仕組みです。
なお、この制度が制定される以前から、スコットランドでは元日などが慣習的に休日とされていました。また、かつて「ホイット・マンデー」として知られていた祝日は、後に「スプリング・バンクホリデー」として置き換えられるなど、歴史の中で変化を遂げてきました。
イングランド、スコットランドなど4つの国ごとの祝日事情
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス)は、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドという4つの国で構成されています。このため、祝日のカレンダーも一律ではありません。イングランドとウェールズは共通の祝日カレンダーを共有していますが、スコットランドと北アイルランドにはそれぞれ独自の祝日があります。
例えば、1月2日を祝う「2nd January Bank Holiday」はスコットランドのみの祝日です。また、3月17日の「セント・パトリック・デー」は北アイルランドの祝日です。同じ名称でも、日付や対象が国によって異なる場合があります。イギリス国内を移動する際は、目的地の国の祝日を事前に確認してください。
イギリス旅行に役立つ情報:時差とサマータイム
日本との時差は9時間
イギリスはグリニッジ標準時(GMT)を採用しており、日本との間には9時間の時差があります。日本のほうが9時間進んでいるため、例えば日本の午後6時は、イギリスの午前9時となります。
サマータイムの仕組みと注意点
イギリスでは毎年サマータイムが実施されます。サマータイム期間中は時計の針が1時間進められるため、日本との時差は8時間になります。
2025年のサマータイム実施期間は、3月30日(日)から10月26日(日)までです。正確には、3月30日午前1時に時計を1時間進め、10月26日午前2時に時計を1時間戻します。
2026年のサマータイム実施期間は、3月29日(日)から10月25日(日)までです。正確には、3月29日午前1時に時計を1時間進め、10月25日午前2時に時計を1時間戻します。
2025年 イギリスの祝日・イベントカレンダー
以下、イギリスの公式な祝日である「バンクホリデー」を中心に、さらに祝日ではないものの、多くの人々が参加する文化的イベントや、世界的に有名なスポーツ大会、日本人旅行者にとって特に興味深いお祭りなど、旅の計画に役立つ情報も網羅しました。イギリスのユニークな文化を体験する参考にどうぞ。
- 2025年1月1日(水)元旦 / New Year’s Day
- イギリス全土の祝日です。新年の訪れを祝う行事が各地で行われ、ロンドンでは大規模なパレードが開催されます。この時期は多くの商業施設や交通機関が休業するため、事前の確認が必要です。
- 2025年1月2日(木)2nd January Bank Holiday
- スコットランド独自の祝日です。スコットランドでは、元日に続いてこの日も休日となります。新年の連休として、多くの人々が家族や友人と過ごします。
- 2025年2月14日(金)バレンタインデー / Valentine’s Day
- キリスト教の聖人、聖ウァレンティヌスに由来する記念日です。イギリスではカップルが愛を祝う日で、男女を問わず、チョコレートや赤いバラ、カードなどを贈り合います。
- 2025年3月1日(土)セント・デイヴィッド・デー / St. David’s day
- ウェールズの守護聖人、聖デイヴィッドを記念する日です。公式な祝日ではありませんが、ウェールズでは祝祭ムードに包まれ、首都カーディフではパレードが行われます。子どもたちは民族衣装を着て歌を歌い、各地でコンサートやスポーツイベントが開催されます。
- 2025年3月17日(月)セント・パトリック・デー / St Patrick’s Day
- 北アイルランドの祝日です。アイルランドの守護聖人、聖パトリックを記念する祝祭日で、世界各地のアイルランド系コミュニティでも盛大に祝われます。
- 2025年3月30日(日)マザリング・サンデー / Mothering Sunday
- イングランドとアイルランドにおける母の日です。復活祭前の第4日曜日にあたり、母親に感謝の気持ちを伝える日とされています。カードやギフトを贈る習慣があります。
- 2025年4月18日(金)聖金曜日 / Good Friday
- イギリス全土の祝日です。復活祭前の金曜日で、キリストが十字架にかけられた受難を記念する、キリスト教において重要な日です。
- 2025年4月19日(土)聖土曜日 / Holy Saturday
- 復活祭前日の土曜日で、キリスト教において「聖なる土曜日」(Holy Saturday)と呼ばれます。祝日ではありませんが、イースター休暇の一部として多くの人が休みを取ります。
- 2025年4月20日(日)復活祭 / Easter Sunday
- キリスト教において最も重要な祭日です。キリストが三日目に復活したことを記念し、毎年春分の日以降の最初の満月の次の日曜日に祝われます。
- 2025年4月21日(月)イースター・マンデー / Easter Monday
- イングランド、ウェールズ、北アイルランドの祝日です。復活祭の翌日の月曜日で、イースターを祝う期間の締めくくりとなります。
- 2025年4月23日(水)セント・ジョージ・デー / St. George’s Day
- イングランドの守護聖人、聖ジョージを記念する日です。公式な祝日ではありませんが、この日にはイングランドの国旗「セント・ジョージ・クロス」が掲げられます。
- 2025年5月5日(月)アーリー・メイ・バンクホリデー / Early May bank holiday
- イギリス全土で祝日となります。春の訪れを祝う5月最初の月曜日です。この日は各地で伝統的なダンスやイベントが開催されます。
- 22025年5月26日(月)スプリング・バンクホリデー / Spring Bank Holiday
- イギリス全土の祝日です。5月の最終月曜日で、春の連休の締めくくりとなります。小旅行を楽しむ人々で国内が賑わいます。
- 2025年6月15日(日)父の日 / Father’s Day
- イギリスでは、日本と同様、6月の第3日曜日が父の日です。父親に花やメッセージカードを贈ったり、家族で食事をするなどして感謝を伝えます。
- 2025年6月14日(土)国王公式誕生日 / King’s Official Birthday
- イギリス連邦王国の君主の公式な誕生日です。毎年6月の第2土曜日または第3土曜日に祝われ、日付は年によって異なります。ロンドンでは大規模なパレード「トゥルーピング・ザ・カラー」が行われます。
- 2025年6月21日(土)世界ミミズ釣り選手権 / World Worm Charming Championships
- 地面を振動させてミミズをどれだけ多く集められるかを競う、イギリスの田舎町ウィラストンで行われるユニークな大会です。
- 2025年6月下旬〜7月上旬 ウィンブルドン選手権 / Wimbledon Championships
- 世界最古のテニストーナメントです。開催時期は6月下旬から7月上旬にかけて行われ、白のウェアやイチゴとクリームなど、独特の伝統があります。
- 2025年7月下旬 全英オープン / The Open Championship
- ゴルフの聖地が発祥の世界最古のメジャートーナメントです。開催地は毎年変わり、全英各地の歴史あるゴルフコースで行われます。
- 2025年7月14日(月)ボイン川の戦い記念日 / Battle of the Boyne(Orangemen’s Day)
- 北アイルランドの祝日です。1690年のボイン川の戦いでの勝利を記念する日で、この日は7月12日ですが、2025年は土曜日のため振替休日となります。
- 2025年8月4日(月)サマー・バンクホリデー / Summer Bank Holiday
- スコットランドの祝日です。夏の終わりを告げる休日として、毎年8月の第1月曜日に設定されています。多くの人々がこの連休を利用して休暇を楽しみます。
- 2025年8月下旬 エディンバラ国際フェスティバル / Edinburgh International Festival
- 世界最大級の芸術祭で、8月を通して開催されます。フリンジ・フェスティバルと合わせて、演劇やコメディ、音楽など、多種多様なパフォーマンスを楽しめます。
- 2025年8月24日(日)ノッティング・ヒル・カーニバル / Notting Hill Carnival
- ヨーロッパ最大のストリート・フェスティバルです。カリブ海の文化を祝うお祭りで、最終バンクホリデー(月曜日)とその前日の日曜日に開催されます。
- 2025年8月25日(月)サマー・バンクホリデー / Summer Bank Holiday
- イングランド、ウェールズ、北アイルランドの祝日です。スコットランドとは異なり、8月の最終月曜日に設定されています。夏の最後の連休として賑わいます。
- 2025年11月5日(水)ガイ・フォークス・ナイト / Guy Fawkes Night
- 1605年の火薬陰謀事件の失敗を祝う、イギリス独自の伝統的なお祭りです。各地で花火や焚き火が行われ、特にロンドン郊外のルイスで行われるパレードは有名です。
- 2025年11月11日(火)ポピー・デー / Remembrance Day
- 戦没者を追悼する日です。多くの人が赤いポピーのバッジを胸につけ、追悼式典が行われます。この時期に街を歩くと、イギリスの歴史と文化を感じるきっかけになります。
- 2025年12月1日(月)セント・アンドリュー・デー / St Andrew’s Day
- スコットランドの祝日です。スコットランドの守護聖人、聖アンデレを記念する日で、この日は11月30日ですが、2025年は日曜日のため振替休日となります。
- 2025年12月25日(木)クリスマスの日 / Christmas Day
- イギリス全土の祝日です。キリストの誕生を祝う日で、多くの家庭では家族と過ごします。交通機関や店舗が運休・休業するため、旅行の際は注意が必要です。
- 2025年12月26日(金)ボクシング・デー / Boxing Day
- イギリス全土の祝日です。クリスマスの翌日で、もともとは教会が貧しい人々に寄付の箱(box)を開けて施しを行ったことに由来します。現在では、大規模なセールが始まる日として知られています。
2026年 イギリスの祝日・イベントカレンダー
以下、イギリスの公式な祝日である「バンクホリデー」を中心に、さらに祝日ではないものの、多くの人々が参加する文化的イベントや、世界的に有名なスポーツ大会、日本人旅行者にとって特に興味深いお祭りなど、旅の計画に役立つ情報も網羅しました。イギリスのユニークな文化を体験する参考にどうぞ。
- 2026年1月1日(木)元旦 / New Year’s Day
- イギリス全土の祝日です。新年の訪れを祝う行事が各地で行われ、ロンドンでは大規模なパレードが開催されます。この時期は多くの商業施設や交通機関が休業するため、事前の確認が必要です。
- 2026年1月2日(金)2nd January Bank Holiday
- スコットランド独自の祝日です。スコットランドでは、元日に続いてこの日も休日となります。新年の連休として、多くの人々が家族や友人と過ごします。
- 2026年2月14日(土)バレンタインデー / Valentine’s Day
- キリスト教の聖人、聖ウァレンティヌスに由来する記念日です。イギリスではカップルが愛を祝う日で、男女を問わず、チョコレートや赤いバラ、カードなどを贈り合います。
- 2026年3月1日(日)セント・デイヴィッド・デー / St. David’s day
- ウェールズの守護聖人、聖デイヴィッドを記念する日です。公式な祝日ではありませんが、ウェールズでは祝祭ムードに包まれ、首都カーディフではパレードが行われます。子どもたちは民族衣装を着て歌を歌い、各地でコンサートやスポーツイベントが開催されます。
- 2026年3月17日(火)セント・パトリック・デー / St Patrick’s Day
- 北アイルランドの祝日です。アイルランドの守護聖人、聖パトリックを記念する祝祭日で、世界各地のアイルランド系コミュニティでも盛大に祝われます。
- 2026年3月15日(日)マザリング・サンデー / Mothering Sunday
- イングランドとアイルランドにおける母の日です。復活祭前の第4日曜日にあたり、母親に感謝の気持ちを伝える日とされています。カードやギフトを贈る習慣があります。
- 2026年4月3日(金)聖金曜日 / Good Friday
- イギリス全土の祝日です。復活祭前の金曜日で、キリストが十字架にかけられた受難を記念する、キリスト教において重要な日です。
- 2026年4月4日(土)聖土曜日 / Holy Saturday
- 復活祭前日の土曜日で、キリスト教において「聖なる土曜日」(Holy Saturday)と呼ばれます。祝日ではありませんが、イースター休暇の一部として多くの人が休みを取ります。
- 2026年4月5日(日)復活祭 / Easter Sunday
- キリスト教において最も重要な祭日です。キリストが三日目に復活したことを記念し、毎年春分の日以降の最初の満月の次の日曜日に祝われます。
- 2026年4月6日(月)イースター・マンデー / Easter Monday
- イングランド、ウェールズ、北アイルランドの祝日です。復活祭の翌日の月曜日で、イースターを祝う期間の締めくくりとなります。
- 2026年4月23日(木)セント・ジョージ・デー / St. George’s Day
- イングランドの守護聖人、聖ジョージを記念する日です。公式な祝日ではありませんが、この日にはイングランドの国旗「セント・ジョージ・クロス」が掲げられます。
- 2026年5月4日(月)アーリー・メイ・バンクホリデー / Early May bank holiday
- イギリス全土で祝日となります。春の訪れを祝う5月最初の月曜日です。この日は各地で伝統的なダンスやイベントが開催されます。
- 2026年5月25日(月)スプリング・バンクホリデー / Spring Bank Holiday
- イギリス全土の祝日です。5月の最終月曜日で、春の連休の締めくくりとなります。小旅行を楽しむ人々で国内が賑わいます。
- 2026年6月21日(日)父の日 / Father’s Day
- イギリスでは、日本と同様、6月の第3日曜日が父の日です。父親に花やメッセージカードを贈ったり、家族で食事をするなどして感謝を伝えます。
- 2026年6月13日(土)国王公式誕生日 / King’s Official Birthday
- イギリス連邦王国の君主の公式な誕生日です。毎年6月の第2土曜日または第3土曜日に祝われ、日付は年によって異なります。ロンドンでは大規模なパレード「トゥルーピング・ザ・カラー」が行われます。
- 2026年6月下旬〜7月上旬 ウィンブルドン選手権 / Wimbledon Championships
- 世界最古のテニストーナメントです。通常、6月最終週の月曜日に開幕します。白のウェアやイチゴとクリームなど、独特の伝統があります。
- 2026年7月13日(月)ボイン川の戦い記念日 / Battle of the Boyne(Orangemen’s Day)
- 北アイルランドの祝日です。1690年のボイン川の戦いでの勝利を記念する日で、この日は7月12日ですが、2026年は日曜日のため振替休日となります。
- 2026年7月〜8月 コモンウェルスゲームズ / Commonwealth Games
- 英連邦に属する国と地域が参加する大規模な総合競技大会です。2026年の開催地は未定となっています。
- 2026年8月3日(月)サマー・バンクホリデー / Summer Bank Holiday
- スコットランドの祝日です。夏の終わりを告げる休日として、毎年8月の第1月曜日に設定されています。多くの人々がこの連休を利用して休暇を楽しみます。
- 2026年8月23日(日)ノッティング・ヒル・カーニバル / Notting Hill Carnival
- ヨーロッパ最大のストリート・フェスティバルです。カリブ海の文化を祝うお祭りで、最終バンクホリデー(月曜日)とその前日の日曜日に開催されます。
- 2026年8月31日(月)サマー・バンクホリデー / Summer Bank Holiday
- イングランド、ウェールズ、北アイルランドの祝日です。スコットランドとは異なり、8月の最終月曜日に設定されています。夏の最後の連休として賑わいます。
- 2026年9月上旬 世界ミミズ釣り選手権 / World Worm Charming Championships
- 地面を振動させてミミズをどれだけ多く集められるかを競う、イギリスの田舎町で行われるユニークな大会です。
- 2026年11月5日(木)ガイ・フォークス・ナイト / Guy Fawkes Night
- 1605年の火薬陰謀事件の失敗を祝う、イギリス独自の伝統的なお祭りです。各地で花火や焚き火が行われ、特にロンドン郊外のルイスで行われるパレードは有名です。
- 2026年11月11日(水)ポピー・デー / Remembrance Day
- 戦没者を追悼する日です。多くの人が赤いポピーのバッジを胸につけ、追悼式典が行われます。この時期に街を歩くと、イギリスの歴史と文化を感じるきっかけになります。
- 2026年11月30日(月)セント・アンドリュー・デー / St Andrew’s Day
- スコットランドの祝日です。スコットランドの守護聖人、聖アンデレを記念する日で、この日は曜日が月曜日のため、そのまま祝日となります。
- 2026年12月25日(金)クリスマスの日 / Christmas Day
- イギリス全土の祝日です。キリストの誕生を祝う日で、多くの家庭では家族と過ごします。交通機関や店舗が運休・休業するため、旅行の際は注意が必要です。
- 2026年12月26日(土)ボクシング・デー / Boxing Day
- イギリス全土の祝日です。クリスマスの翌日で、もともとは教会が貧しい人々に寄付の箱(box)を開けて施しを行ったことに由来します。現在は、大規模なセールが始まる日として知られています。2026年は土曜日であるため、12月28日(月)が振替休日となります。
- 2026年12月28日(月)ボクシング・デー振替休日 / Boxing Day Bank Holiday
- 2026年のボクシング・デーが土曜日であるため、振替休日が設定されます。