【2025年-2026年】デンマークの祝日/休日/記念日カレンダー

デンマークの祝日・休日について
日本人旅行者への影響
日本とデンマークとの時差、サマータイム
2025年デンマークの祝日 / お祭り / イベントカレンダー
2026年デンマークの祝日 / お祭り / イベントカレンダー

デンマークの祝日・休日について

デンマークでは、祝日は一般的に「helligdag」と呼ばれています。この言葉は「聖なる日」を意味しており、キリスト教の伝統に基づいています。公的な祝日は、クリスマスやイースターに関連する移動祝日を含め、通常年間で10日から11日程度あります。

デンマークの祝日のうち、6つは毎年日付が変わる「移動祝日」です。キリスト教における最重要祝日である復活祭（イースター）が「春分の日以降の満月の次の日曜日」と決まっているため、これを起点とする聖木曜日、聖金曜日、復活祭、復活祭の月曜日などが毎年変動します。

日本の「国民の祝日」とは異なり、デンマークでは、国の祝日を定めた法律はありません。その背景には、長い歴史と社会的な合意があります。祝日の大半は、何世紀にもわたる伝統の中で「helligdag（ヘリダー）」、つまり「聖なる日」として認識され、自然と仕事が休みになりました。近代に入ると、この慣習が労働協約によって明文化され、実質的な公的休日としての地位を確立したのです。

デンマークの祝日には、日本の祝日と少し違う特徴があります。たとえば、日本では祝日が日曜と重なると月曜日が休みになる「振替休日」がありますが、デンマークにはこの制度がありません。また、日本では祝日の日数を国が法律で厳密に定めているのに対し、デンマークでは社会的な合意によって成り立っています。

そのため、政府が国防費増額の財源確保のため、長年続いていた「大祈祷日（Store Bededag）」という祝日を廃止した際には、国民の間で大きな議論を巻き起こしました。この祝日を廃止することで、労働日を1日増やし、労働生産性を向上させ、税収を増やすことが目的でした。国民からの反対にもかかわらず、政府は2023年に法案を可決し、大祈祷日は2024年から正式に廃止されています。

デンマークでは、多くの企業や学校が週休二日制を導入しており、土曜日と日曜日を週末の休みとしています。祝日と週末が重なることで連休となることも多く、旅行の計画を立てる上では、これらの要素を総合的に考慮することが重要です。

日本人旅行者への影響

デンマークを訪れる日本人旅行者にとって最も注意すべきは、この移動祝日です。イースター関連の祝日には、多くの商店やレストランが閉まります。特にスーパーマーケットや銀行は休業となることが多いため、必要なものは事前に購入しておくことが推奨されます。

デパートや一般的な小売店もほとんどが休業となるか、営業時間が短縮されます。美術館や博物館といった観光施設も、祝日は閉館となる場合が多いため、事前に公式ウェブサイトで開館情報を確認することが不可欠です。一部のレストランやカフェ、ホテルは営業していることもありますが、予約が取りにくくなることがあります。旅行日程を立てる前に、訪問予定の場所の営業日を必ず確認することが大切です。

日本とデンマークとの時差、サマータイム

デンマークは中央ヨーロッパ時間（CET）を採用しており、日本との間に8時間の時差があります。日本の16:00がデンマークの8:00となります。

また、デンマークはサマータイムを採用しているため、サマータイム期間中は日本との時差は7時間となります。

2025年のサマータイム実施期間は、2025年3月30日（日）から2025年10月26日（日）までです。

正確には、2025年3月30日（日）2:00に時計の針を1時間進めて3:00にします。そして2025年10月26日（日）3:00に時計の針を1時間戻して2:00にします。

2026年のサマータイム実施期間は、2026年3月29日（日）から2026年10月25日（日）までです。

正確には、2026年3月29日（日）2:00に時計の針を1時間進めて3:00にします。そして2026年10月25日（日）3:00に時計の針を1時間戻して2:00にします。

2025年デンマークの祝日 / お祭り / イベントカレンダー

デンマーク全土が祝日となる公的休日に加え、代表的なお祭り、記念日、主要なスポーツ大会、文化的行事イベントを網羅しました。デンマークの文化や人々の暮らしをより深く理解するための一助となれば幸いです。

※赤字は、一般的に公的休日として扱われる日です。

2025年1月1日（水）元旦 / Nytårsdag: 新年を祝う日として、家族や友人とパーティーやディナーを楽しみます。特に大晦日から元旦にかけては、盛大な花火が打ち上げられ、多くの人々が屋外に集まって新年を盛大に迎えます。
2025年1月6日（月）公現祭（三王来朝）/ Helligtrekongersdag: 新約聖書に出てくる「東方の三博士（三賢者）」が幼子イエスのもとを来訪したことを祝う日です。この日にはキリスト教の教会で特別な礼拝が行われ、クリスマスシーズンの終わりを告げる日とされています。
2025年2月14日（金）バレンタインデー / Valentinsdag: この日は恋人や友人、家族に感謝の気持ちを伝える日として、カードや花を贈る習慣があります。特にデンマークでは、スノードロップの花を贈る習慣があるほか、秘密の相手にユーモアのある詩（gækkebreve）を送るなど、独自の文化が見られます。
2025年3月2日（日）ファステラウン（カーニバル） / Fastelavn: 節制の期間である四旬節の前に、子供たちが主役となるお祭りです。子供たちは魔女や動物など様々なキャラクターに仮装し、「黒猫の樽」を叩き割って、中から落ちてくるお菓子を拾い集めます。
2025年4月13日（日）聖枝祭（パームサンデー） / Palmesøndag: イエス・キリストがエルサレムに入城したことを祝う日です。教会ではヤシの枝に見立てた装飾が施され、キリスト教徒は特別な礼拝に参加します。
2025年4月17日（木）聖木曜日 / Skærtorsdag: 復活祭前の木曜日にあたり、イエス・キリストと使徒たちの最後の晩餐を記念する祝日です。多くの企業や商店が休みとなり、人々は復活祭の連休を楽しむ準備を始めます。
2025年4月18日（金）聖金曜日 / Langfredag: イエス・キリストの受難と死を記念する日です。多くのデンマーク人はこの日に教会を訪れ、イエスの犠牲を偲びます。街全体が静けさに包まれ、多くの店舗が休業となります。
2025年4月20日（日）復活祭（イースター）/ Påskedag: イエス・キリストの復活を祝う、キリスト教における最も重要な祝日です。デンマークでは、家族で集まってイースターランチを囲み、イースターエッグ探しをしたり、カードを交換したりして過ごします。
2025年4月21日（月）復活祭の月曜日（イースター・マンデー） / 2. Påskedag: 復活祭の翌日で、引き続き休日となります。多くの人々はイースターの連休を利用して旅行に出かけたり、家族や友人と過ごしたりします。
2025年5月1日（木）メーデー / Maj dag: 労働者の権利を祝う日で、各地で労働組合による集会やデモ行進が行われます。また、春の到来を祝う日でもあり、家族でピクニックやレジャーを楽しむ人々もいます。
2025年5月4日（土）解放記念日 / Befrielsesdag: 第二次世界大戦中にデンマークがナチス・ドイツの支配から解放されたことを記念する日です。この日の夕方には、国民が窓辺にろうそくを灯し、自由を取り戻した喜びと犠牲を記憶する厳粛な習慣があります。
2025年5月5日（日）終戦記念日 / End of World War II Day: ドイツ軍の正式な降伏が発効した日であり、王室が参加する公式な追悼式典が執り行われることがありますが、公的な祝日ではありません。
2025年5月11日（日）コペンハーゲン・マラソン / Copenhagen Marathon: 北欧最大級の市民マラソンで、国内外から数万人のランナーが参加します。コペンハーゲンの街全体がコースとなり、沿道には多くの観客が音楽やパフォーマンスでランナーを応援します。
2025年5月29日（木）キリスト昇天祭 / Kristi Himmelfartsdag: イエス・キリストが天に昇ったことを記念する祝日です。この日も連休になることが多く、デンマーク人は家族で旅行に出かけたり、短い休暇を楽しみます。
2025年6月5日（木）憲法記念日 / Grundlovsdag: 1849年の憲法制定を記念する日です。祝日ではありませんが、全国各地で政治家や公人が参加する集会が開かれ、民主主義や社会のあり方について議論が交わされます。
2025年6月5日（木）父の日 / Fædres dag: 憲法記念日と同じ日ですが、家族で父親に感謝を伝える個人的な記念日です。プレゼントを贈ったり、家族で食事をしたりして過ごします。
2025年6月8日（日）聖霊降臨祭（ペンテコステ） / Pinsedag: イエス・キリストの復活後、弟子たちに聖霊が降ったことを記念する祝日です。多くの人々は家族で集まり、自然の中でピクニックを楽しんだりして過ごします。
2025年6月9日（月）聖霊降臨祭の翌日 / 2. Pinsedag: 聖霊降臨祭翌日の月曜日も祝日となり、人々は連休を利用して小旅行に出かけるなど、引き続き休暇を楽しみます。
2025年6月15日（日）国旗の日（ヴァルデマーの日） / Valdemarsdag: デンマークの国旗「ダネブロ」が空から降ってきたという伝説を祝う日です。この日は多くの家庭や公共施設で国旗が掲げられ、国民の愛国心や歴史的誇りを象徴します。
2025年6月23日（月）夏至祭前夜祭 / Sankt Hans Aften: 夏至を祝うデンマークの重要な祭りです。人々は湖や海岸に集まり、かがり火を焚いて魔女の人形を燃やします。これは、冬の闇を払い、夏の到来を祝う古代の習慣に由来しています。
2025年7月4日（金）～7月13日（日）コペンハーゲン・ジャズ・フェスティバル / Copenhagen Jazz Festival: コペンハーゲンの街中で開催される大規模なジャズフェスティバルです。街のさまざまな場所でコンサートが開催されます。
2025年7月5日（土）～7月12日（土）ロスキレ・フェスティバル / Roskilde Festival: 北欧最大級のロックフェスティバルで、世界中から多くの音楽ファンが集まります。
2025年8月29日（金）～9月7日（日）オーフス・フェスティバル / Aarhus Festuge: デンマーク第二の都市オーフスで開催される、音楽、演劇、アートなど幅広いジャンルのイベントが楽しめる大規模な文化祭です。
2025年10月17日（金）文化の夜 / Kulturnatten: コペンハーゲン市内の美術館、博物館、劇場、図書館などが夜間に特別開館し、様々な文化イベントやパフォーマンスが開催されます。
2025年10月31日（金）ハロウィーン / Halloween: 特にコペンハーゲンのチボリ公園では、ハロウィーンの装飾が施され、カボチャの彫刻コンテストなど家族で楽しめるイベントが開催されます。
2025年11月7日（金）クリスマスビールの解禁日 / Julebryg-Dag (J-dag): 毎年11月の第1金曜日に、デンマークのビールメーカーがクリスマスビールを解禁する日です。この日はバーやパブが活気に満ち、多くの人々がこのビールを楽しみます。
2025年12月24日（水）クリスマスイブ / Juleaften: デンマークでクリスマスは、クリスマスイブから始まります。家族全員が集まってクリスマスツリーの周りを歌って踊り、プレゼントを交換します。夕食には、アヒルやガチョウの丸焼き、豚のローストなどが伝統的に食べられます。
2025年12月25日（木）クリスマス / Juledag: クリスマスは家族でゆっくりと過ごす大切な日です。多くの店が閉まり、家族や親戚と集まって伝統的なクリスマスランチを楽しむスタイルが一般的です。
2025年12月26日（金）第2クリスマス / 2. Juledag: 12月26日も引き続き祝日です。家族や親戚と過ごしたり、友人と集まってクリスマス後のパーティーを楽しんだりする日です。
2025年12月31日（水）大晦日 / Nytårsaften: デンマークでは、家族や友人とパーティーやディナーを盛大に楽しみます。伝統的に、夕方には女王のスピーチをテレビで視聴し、新年を迎える際には椅子から飛び降りる「年越しジャンプ」の習慣があります。

2026年デンマークの祝日 / お祭り / イベントカレンダー