
オーストリアの基本知識
- 正式国名
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ドイツ語: Republik Österreich
英語: Republic of Austria
日本語: オーストリア共和国。通称、オーストリア。
- 首都
- ドイツ語: Wien
英語名: Vienna
日本語: ウィーン
- 面積
- 83,870km2(世界112位)。北海道より少し大きい広さです。
- 人口
- 893万2664人(2020年総計 / 世界96位)
- 政治体制
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9つの州から成る連邦共和制。国家元首は国民の直接選挙で選ばれる連邦大統領(任期は6年)。議会は4年毎に選挙で選ばれる183議席の国民議会と、各州議会から送られる62議席の連邦議会の二院制。EU(欧州連合)に加盟しています。
- 民族構成
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ドイツ語を母語とするオーストリア人が全人口の91.1%を占めています。また、ヨーロッパ有数の移民受入国で、トルコ人と旧ユーゴスラビア諸国出身者などの外国人や移民は人口の9.8%を占めています。
- 言語
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公用語はドイツ語。日常的に話されているのは、ドイツ南部で話されている上部ドイツ語(Oberdeutsch)系方言です。
- 宗教
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人口の約66%がカトリック、約3.7%がルター派のオーストリア福音主義教会アウクスブルク信仰告白派、0.165%が改革派のオーストリア福音主義教会スイス信仰告白派に属しています。
- 国旗
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上から赤、白、赤の横ストライプの旗です。13世紀にオーストリア公であったバーベンベルク家(Babenberg)のフリードリヒ2世(喧嘩公)が、神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世に対し反乱を企てたときに制定されたもので、現在、使用されている世界最古の国旗の一つです。
- 国歌
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山岳の国、大河の国(ドイツ語:Land der Berge, Land am Strome)
オーストリア国歌の詳細・歌詞・視聴
- 国花
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エーデルワイス(Leontopodium alpinum)、アルペンローゼ(Rhododendron ferrugineum)、アルペンエンツィアン(Gentiana alpina)。
- 時差
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オーストリアは中央ヨーロッパ時間(CET)を採用しており、日本との時差は-8時間。日本時間の午後17:00がオーストリア時間の午前09:00です。
また、オーストリアはサマータイムを採用しているため、サマータイム中の日本との時差は-7時間。つまり、日本の午後16:00がオーストリアの午前09:00となります。
2023年にサマータイムが実施されるのは2023年3月26日(日)~2023年10月29日(日)の期間です。
2024年にサマータイムが実施されるのは2024年3月31日(日)~2024年10月27日(日)の期間です。
オーストリア旅行の基本情報
- 入出国 / パスポート / ビザ
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【パスポート】オーストリアを含むシェンゲン協定実施国を出国する日から3ヵ月以上の残存有効期間が必要です。
なお、シェンゲン協定実施国間の入出国は国内移動と同様に扱われ、入出国時に税関審査がありません。日本など協定加盟国以外から入国する場合は、最初に到着した協定加盟国の空港で入国、税関審査を受けます。
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【ビザ】日本国民の場合、6ヵ月以内の観光目的の旅であれば、ビザは不要です。
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※ビザ・パスポート等の情報は、予告なく変更されることがあります。必ず大使館、領事館、旅行会社でご確認ください。
- 電圧 / 電源プラグ
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電圧は230V、周波数は50Hzです。日本国内用の電化製品はそのままでは使えないため、変圧器が必要です。
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プラグコンセントの形状は、Cタイプが一般的で、一部SEタイプも使用されています。
- ビデオ方式 / DVD方式
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オーストリアのテレビ・ビデオの出力方式はPAL方式です。一方、日本はNTSC方式のため、オーストリアで購入したDVDソフトは、日本の一般的なビデオ・プレイヤーやDVDプレーヤーで見ることはできません(PAL対応機種なら可)。
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DVD内蔵パソコンは通常PAL出力対応のため、DVDソフトの地域コード(Region Code)が日本と同じ「2」ならば、再生できます。
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ブルーレイの場合は、ヨーロッパの地域コードが「B」であることに対して、日本の地域コードは「A」と異なるため、一般的なブルーレイプレーヤーでは再生できません。
- 水
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オーストリアの水道水通常、アルプスの湧き水を利用しており、そのまま飲むことができます。レストランやスーパーなどで売っているミネラルウォーターは、炭酸入り(mit Kohlensäureまたはprickelnd)、微炭酸(mild)、炭酸なし(ohne Kohlensäureまたはstille)があります。500ml入りペットボトルは約€1〜€1.5程度です。
- ビジネスアワー
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【デパート / ショップ】一般的には、月~金曜の平日10:00~18:00頃、
土曜9:00~13:00(大都市や観光地、あるいはクリスマスシーズンは~17:00)。
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【レストラン】昼食11:30~14:00、夕食18:00~22:00頃。
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【銀行】月~金曜8:30(9:00)~15:00(木曜~17:00)が一般的で、昼休みは12:30~13:30。
- 基本マナー
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【喫煙】オーストリアの空港、駅、列車内は全て禁煙です。レストランやカフェの室内席は、禁煙または完全分煙で、入口に禁煙と喫煙の別がステッカーで表示してあります。屋外席は喫煙可能です。
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【トイレ】トイレの表示は「Toilette」(トアレッテ)や「WC」(ヴェー・ツェー)、あるいは「00」です。女性用は「Damen」「Frauen」「D」、男性用は「Herren」「Männer」「H」の表示です。駅や町の公衆トイレは有料(約€0.50)。デパートではレストランのフロアによくあります。
博物館などのトイレは無料です。
- 通貨 / 貨幣
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通貨単位はユーロ(€、EURO、EUR)、補助通貨単位はセント(CENT)です。ドイツ語読みだと「ユーロ」は「オイロ」、「セント」は「ツェント」。
紙幣の種類は5、10、20、50、100、200、500ユーロ。
硬貨の種類は1、2、5、10、20、50セント、1、2ユーロで、硬貨の裏面はオーストリア独自のデザインとなっています。
1ユーロ≒163.72円(2023年11月15日現在)。
- チップについて
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レストランやホテルなどの料金には通常、サービス料が含まれています。常にチップを払う必要はありません。あくまで「嬉しいサービスをしてくれた」と感じた時にはチップを。
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【レストラン】一般的に10%が目安です。
【タクシー】トランクへの荷物の出し入れなどは€1が目安。
【ホテル】ベルボーイやルームサービスを頼んだときは、約€1が目安。
【トイレ】掃除の係員がお皿を置いて座っている場合は、0.20~0.30が目安。
- 税金
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オーストリアでは、ほとんどの商品に付加価値税(Ust.)が20%かかっています。海外からの旅行者は所定の条件を満たす場合、税金が免除される特典があります。最大で約13%の税金が戻ってきます。
※戻ってくるのは買い物で支払った税金で、ホテル代や飲食代の分は還付されません。
- 免税対象となる条件
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1)同じ日に同じ商店で買った商品の合計が、75ユーロ以上。
2)購入した商品は必ず国外に持ち出すこと。
3)手続きに必要な書類と領収書が揃っていること。書類は、「タックス・フリー(免税)」の表示のあるショップの店員に「Tax Free Pease!」と言うと作成してくれます。その際、パスポートの提示が求められます。
4)書類に税関のスタンプが押してあること。
- 郵便
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【郵便局の営業時間】通常、平日8:00~18:00、土曜は9:00~12:00。日曜と祝日は休業です。中央郵便局や大都市の駅では夜遅くまで営業している所もある一方、小さな局では昼休みを取る所もあります。
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【郵便料金】
料金は、プライオリティー(Priority)とエコノミー(Economy)の2種類に分かれています。プライオリティーだと日本まで2~6日で到着します。
日本宛料金は、ハガキ・封書20gまで€1.80(プライオリティー)。封書は75gまでプライオリティー€2.75、エコノミー€2.55。