2023年版ポーランドの祝日・祭日・休日・イベント・行事カレンダー

Poland Festival

ポーランドの祝祭日・休日について

ポーランドは国民の約95%がカトリック教徒のため、祝祭日・休日はキリスト教関係のものが多いことが特徴です。そのため、一般の日本人には多少、馴染みのないものがあります。

しかも、その多くが毎年、日付が変わる「移動祝日」です。キリスト教における最重要祝日・復活祭(イースター)が、「春分の日以降の満月の次の日曜日」と決められているため、毎年、日付が変わります。そして、多くのキリスト教の行事・典礼が復活祭を起点として日にちを数えるため、「移動祝祭日」となります。

また、ポーランドでは日曜日はほとんど全てのショップが閉まります。ポーランドを旅行する際は、気に留めておきたい事柄です。

なお、ポーランドには祝日が土・日と重なった場合、次の日が休日となる振替休日の制度はありません。ただし、会社や学校が独自に振替休日を設ける場合があります。

日本とポーランドとの時差、サマータイム

ポーランドは中央ヨーロッパ時間(CET)を採用しており、日本との間に-8時間の時差があります。日本の午後17:00がの午前09:00となります。

また、ポーランドはサマータイムを採用しているため、サマータイム期間中の日本との時差は-7時間となります。

2023年にサマータイムが実施されるのは2023年3月26日(日)~2023年10月29日(日)の期間です。

正確には2023年3月24日(日)2時0分に時計の針を1時間進めて3時0分にします。そして2023年10月29日(日)3時0分に時計の針を1時間戻して2時0分にします。

2023年ポーランドの祝日/休日/記念日/イベント/お祭りカレンダー


※赤字が国が定めたポーランド全土の祝日です。

2023年1月1日(日)元旦 / Nowy Rok
新年・元旦。
2023年1月6日(金)公現祭(エピファニー) / Święto Trzech Króli
新約聖書に出てくる「東方の三博士(三賢者)」が、幼子イエスのもとを来訪したことを記念する祝日です。日本では「三賢者祭り」とも呼ばれます。
2023年2月14日(火)バレンタインデー / Walentynki
バレンタインデーは、もともと269年にローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)に由来する記念日です。ポーランドでは、男性が女性にバラの花などをプレゼントします。

2023年2月16日(木)脂の木曜日 / Tłusty Czwartek
ポーランドでは、節制と質素な食事が始まる四旬節の前の木曜日は「脂の木曜日」と呼ばれ、ドーナッツのような独自の揚げ菓子「ポンチキ」を食べる日となっています。全土のおパン屋さんやお菓子屋さんに大量のポンチキが並びます。
2023年4月6日(木)聖木曜日 / Wielki Czwartek
復活祭前の木曜日にあたる日で、イエス・キリストと使徒達の最後の晩餐を記念する祭日です。復活祭前の一週間は特別な期間で、中でも聖木曜日からの三日間は特に尊重されます。大聖堂では司教によるミサが行われ、夜には大聖堂以外の教会でミサが行われます。
2023年4月7日(金)聖金曜日 / Wielki Piątek
復活祭の前の金曜日にあたり、「受難日」「受苦日」とも呼ばれます。イエス・キリストの受難と死を記念する祭日です。カトリック教会では福音書の記述をもとにイエスの受難を思い起こす特別な典礼や祈りが行われます。ポーランドでは、教会の外で「十字架の道行き」(Droga Krzyżowa)が行われます。イエス・キリストが捕らえられてから葬られるまでの14の場面の出来事に祈りを捧げます。
2023年4月8日(土)聖土曜日 / Wielka Sobota
聖金曜日の翌日及び復活祭前日に当たる日で、イエス・キリストが十字架に掛けられ、亡くなったことを追悼する祭日です。ポーランドでは、籐籠にピサンカ(Pisanka)と呼ばれる模様を描いたゆで卵、イースターブレッド、塩、キリストの復活を意味する砂糖細工の羊、手作りのケーキ、チョコレートのウサギなどを入れたバスケットを持って教会に出かけ、聖水で祝福してもらう習慣があります。祝福されたシフィエンツォンカはイースター当日、朝食として頂きます。
2023年4月9日(日)復活祭(イースター)/ Pierwszy dzień Wielkiej Nocy
復活祭は、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目によみがえったことを記念する日で、キリスト教の典礼暦における最重要祝日です。ポーランドの各家庭では、食卓に卵料理を並べ、盛大なお祝いをします。復活祭は、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に祝うため、年によって日付が変わる移動祝日です。
2023年4月10日(月)復活祭の月曜日 / Drugi dzień Wielkiej Nocy
復活祭の翌日の月曜日は、いわゆるイースター・マンデーとして祝日となります。
2023年5月1日(月)労働者の日(メーデー)/ Międzynarodowe Święto Pracy
毎年5月1日は、世界各地で春の訪れを祝う日、あるいは労働者による祭典が開かれます。ポーランドでも祝日となっています。
2023年5月2日(火)ポーランド国旗の日 / Dzień Flagi Rzeczpospolitej Polskiej
この日、白と赤の横二色で構成されたポーランド国旗を掲揚します。
2023年5月3日(水)憲法記念日 / Święto Narodowe Konstytucji Trzeciego Maja
1791年5月3日にポーランド・リトアニア共和国時代の憲法が議会で採択されたことを記念する祝日です。「5月3日憲法」と呼ばれるもので、ヨーロッパ最初の成文国民憲法です。ポーランド各地でパレードなど様々なイベントが行われます。
2023年5月26日(木)母の日 / Dzień Matki
母親に感謝の気持ちを伝える記念日です。カードを送ったり、チョコレートなどをプレゼントをするのが一般的です。日本では5月の第2日曜日ですが、ポーランドでは毎年5月26日と決まっています。
2023年5月28日(日)聖霊降臨祭(ペンテコステ)/ Pierwszy dzień Zielonych Świątek
復活祭から7週間目の日曜日、イエスの復活・昇天後、祈っていた120人の信徒たちの上に神からの聖霊が降ったことを記念する祝日です。ペンテコステと呼ばれ、日本では五旬節、五旬祭と呼ばれています。日曜と翌日の月曜の2日間にわたって、お祝います。
2023年6月1日(木)子供の日 / Dzień Dziecka
ポーランド全土から集まった460人の中学生・高校生がワルシャワの国会議事堂に集まり、様々な議題について話し合います。この日、学校の授業は休みとなり、スポーツ大会等が催されます。家庭では、両親からプレゼントがあります。
2023年6月8日(木)聖体祭 / Boże Ciało
毎年三位一体の祝日の後の木曜日に、キリストの聖体に対する信仰を確認するカトリックの祝日です。ポーランド各地でミサの終了後、「Procesja」(プロツェシア)と呼ばれる聖体の行列が行われます。

2023年6月21日(水)夏至の日 / Pierwszy Dzień Lata
ポーランドでは、古くは水と火、愛と子孫繁栄、そして太陽と月を祝う日で、伝統的な占いなどが行われていたそうです。いわゆる[夏至祭り」(ノツ・クパウィ / Noc Kupały)です。最近では、夜空に沢山のランタン飛ばして祝うスタイルが人気のようです。
2023年6月23日(金)父の日 / Dzień Ojca
父親に感謝の気持ちを伝える記念日です。カードやチョコレートなどをプレゼントをするのが一般的です。日本では6月の第3日曜日ですが、ポーランドでは毎年6月23日と決まっています。
2023年8月1日(火)ワルシャワ蜂起記念日 / Narodowy Dzień Pamięci Powstania Warszawskiego
1944年8月1日、ドイツ占領下にあったワルシャワで、ポーランド国内軍と市民による武装蜂起を記念する日です。ワルシャワ蜂起が始まった8月1日17:00に市内にサイレンが響き渡り、人々は立ち止まり、祖国の1分間の黙祷を捧げることが習わしとなっています。
2023年8月15日(火)聖母被昇天祭 / Wniebowzięcie Najświętszej Maryi Panny
カトリックで聖母マリアがその人生の終わりに肉体と霊魂を伴って天国にあげられた事を記念する祝日です。1950年に当時のローマ教皇ピオ12世によって正式に教義とされています。ポーランド各地の教会で盛大なミサが行われます。

2023年10月31日(火)ハロウィン /
カトリックの万聖節(諸聖人の日)の前の晩に行われるキリスト教圏の伝統行事です。若い世代は、魔女や魔術師、吸血鬼、騎士に仮装してパーティーをします。
2023年11月1日(水)万聖節(諸聖人の日)/ Wszystkich Świętych
キリスト教で全ての聖人と殉教者を記念する祝日です。
2023年11月2日(水)死者の日 / Dzień Zaduszny
祝日である諸聖人の日の翌日は、死者を悼む日とされ、ちょうど日本のお盆のように「お墓参り」する習慣があります。家族で先祖や家族が眠る墓石を掃除して花を捧げ、ロウソク、ランプを灯してお祈りをします。そのため、実家に帰郷する帰省ラッシュとなります。
2023年11月11日(土)独立記念日 / Narodowe Święto Niepodległości
1918年11月11日に第一次世界大戦が終結し、ヴェルサイユ条約の民族自決の原則によって、“ポーランド独立の父”と言われるユゼフ・ピウスツキを国家元首として共和制のポーランド国家が再生したことを祝う祝日です。
独立を祝うパレード、コンサートなどのイベントが開催されます。ワルシャワなどの大都市では、一部の若者たちが荒れることもあるのでご注意を!

2023年12月24日(日)クリスマスイブ / Wigilia Bożego Narodzenia
国民の約95%がキリスト教徒と言われるポーランドでは、クリスマスは年中最大行事です。12月になると街はサンタクロースやクリスマスツリー、イルミネーションで装飾され、ショップではクリスマスプレゼント商品が並びます。
Wigilia(ヴィギリア)と呼ばれるクリスマスイブに当たる12月24日には、家族が一緒に夕食をとる慣習があります。
2023年12月25日(月)クリスマス(1日目) / Pierwszy dzień Bożego Narodzenia
ポーランドでは、クリスマス1日目は、親戚・知人達と食卓を囲み、賑やかに過ごすスタイルが一般的です。
2023年12月26日(火)聖ステファノの日(クリスマス2日目) / Dzień Świętego Szczepana(Drugi dzień Bożego Narodzenia)
キリスト教の最初の殉教者である聖ステファノを記念する日で、クリスマス第2日として祝日となります。
2023年12月31日(日)大晦日 / Sylwester
大晦日は、友人たちとパーティーをしたり、街ごとに行われる無料のカウントダウン・コンサート等を楽しんだりします。ワルシャワのデフィラト広場で開催される「カウントダウンコンサート」が有名です。